あひるです。

自分のサイトに日記ページを持ちながらここにも同じことを書いていました。理由は、ここに書くと携帯電話で読めるからです。パソコンはないけど携帯なら持っている人がいます。

ただ、この日記サイト、以前は各キャリア対応でしたが、3月からiモードでしか見られなくなったようです。ここは改行ができますし、ページのデザインなど気に入っておりましたので残念ですけれども引っ越します。

なお、あひる日記は下記のサイトでずいぶん長いこと続いております。
http://www.interq.or.jp/punk/ahiru/

携帯越しのお客さまはこちらで。
http://www.strange-plus.com/cgi/diary_town/i_diary.cgi?id=id

ここを見ていてくださった方、どうもありがとうございました。
特に、かなさん。muuさん。ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

城田あひる

●4：30寝8：30起。くもり。ごみ出し。いちごをひと粒食べて教室へ。戸塚区はどんよりしていたが都筑区は晴れている。着いてすぐにコンビニもので腹ごしらえ。昼休みの時間に掃除、倉庫の整理など。
●水曜日は塾長とふたりで20人を見る。手のかからない、おとなしい子ばかりならいいがメンバーの顔ぶれは最悪だ。喫煙所はおろかトイレに行くひまもない。先週の水曜日はメーデーで、だからというわけではないが、私は塾長に対して労働条件改善の申し入れをしていた。どうかもうひとり、バイトくんでも構いません、水曜日に入ってもらってください。その要求が認められない場合は出勤しません。指導の質を落としたくないのです。決して喫煙所やトイレに行きたいからいうのではありません。
●ストライキ宣言が功を奏して今日から雇いの先生がひとり入ってくれる。どことなく清水ミチコさんに雰囲気の似た人だ。ありがたい、これで喫煙所に行ける。
●生徒がきて塾業務。あんまが「耳貸して。ないしょの話」という。「なに」「あたし今日、インク飲んだ」死ぬぞ、お前。
●六年生におとなしくてタイトスカートのよく似合う、地味なOLのような子がいる。彼女には中二のお姉さんがいて、その子もここの卒業生らしい。「お姉ちゃん、どう。勉強してる？」塾長が聞くと地味なOLは「うん」と答えつつ顔をくもらせた。「中学生になったらあんなに勉強しなくちゃいけないのかと思うと」なるほど。下の子には下の子の憂鬱がある。
●店じまいをして帰宅20：30。ご飯を食べてスタジオへ。今日は二ヶ月ぶりにメンバーが楽器を持ち寄る通常のリハだ。早くミックスをやれよ、とも思うがもう限界です。音を出したい。「アナロジー」の完成を待ちわびておられる方には申しわけないが「アナスポさま大事」であることに変わりはないので私の内なる信仰心において矛盾はない。お供えもの持参でリ行へ。


2002年5月8日（水）22：00〜24：00　Cスタジオ

◇4人そろってアナスポよろしく。

◇レコーディングにかまけて二ヶ月以上、演奏していなかった。みんなセッティングに時間がかかっている。なにからやろう。なにからやろう。じゃあ「おとな保育園」ね。

◇アナスポ史上最速の曲を選んだ私が間違っていた。がちゃがちゃ。全員で落ち込んだ。気を取り直してレパートリーを順に演奏する。休憩後に平澤監督の勘が戻ってからは快調。明日ライヴでもいいや。敵討ちの意味で最後にもう一度「おとな保育園」を。これだよ。この感じだよ。みんなの両手がものすごい勢いで、監督のいい方を借りればビデオの早送りのように動いているのが大事なんだ。これを見てもらいたくてライヴをやるのかもしれない。

◇今まであまりそう思わなかったが客観的に見ると私のギターの弾き方はおかしい。右手の上下運動が大き過ぎる。地面にパンチを打ち込むようだ。4096発、あるいは65536発のパンチを打ち込んだら肩が軽くなった。これか。これがたりなくて肩こりだったのか。

◆柔道家との破局により「禁欲の修行」へ入った宮崎さん。「しばられるのがイヤ」と主張◆「最近プロレスから遠ざかってるの」と大和さん。お気に入りのレスラーが他団体へ移籍した事が原因とか。

「世界最強！　バツイチダイジェスト」でした。懐かしいよ。

◇小雨のそぼ降る中をバイクで帰宅0：30前。

●5：30寝7：30起。また寝て8：30起。スタジオ帰りに、えのきどいちろうさんと飲むことになり、お酒を買ってきますと西友にかけ込むがほしいものがなかなか買えない夢。夢の中の時間は真夜中だったが店内はにぎわっていた。母が現われて「魚を買う」といった。
●くもり。昨日よりも寒い。起きて教室に行く支度をしていたら母が「西友に寄る。魚を買うから」といった。そうだろうと思いました。
●車を西友の駐車場に入れて母は裏手の、マニアが集う和紙の店に行き、私はスタジオ近くの自販機へ歩いた。幻の赤黒缶コーヒーを根こそぎ買おうと意気込んで向かったが3本買ったところで売り切れランプがついた。
●教室に着いて生ものは冷蔵庫へ。掃除。お昼はのり唐明太子弁当。やがて自己顕示欲だけは一人前で、すーぐ調子に乗る小動物どもが三々五々集まった。そんないい方ってないと思う。そんないい方ってないと思う。涙をためて反駁するくらいなら最初から「かわいい生徒たちが集まった」と書けばいいと思う。
●収拾がつかなくなるのは毎度のこと。あんまは私に対しては暴力をふるわなくなった。そのかわり年上の男子・茶髪を思い切り叩いていた。理由なき暴力だけに茶髪に同情した。あんま二年、茶髪三年の春である。茶髪と同学年のちっちゃいおっさんはパソコンのゲームで麻雀を楽しんでいた。
●20：00近くなっても中学生がひとり勉強している。中学生は中学部担当の雇いの先生が見てくれる。バレーボール部所属の聖少女ならまだしも男の子だ。残っている理由がないから先生に戸締まりを頼んでお先に失礼した。帰宅20：30。

●5：00寝14：00起。くもり。連休最終日の今日は、昨日とはうって変わって肌寒いほどのいい陽気になった。これくらいがいいよ。暑いのきらい。
●部屋の掃除。枕元のコンポまわりがほこりだらけなのをなんとかしなければと常々思っていた。なんとかした。ファンヒーターをしまった。持ち出したMDプレイヤーを再度セッティング、昨夜のテイクを聴く。ポータブルのMDでイヤフォンでも聴いてみる。あれこれ気に病むほどのことはない。上出来といえる。歌パートが危ういのは録音の前からだから仕方がない。歌なんかうまくなくっていい。歌のうまい人はどこか信用ならない。
●ミックスの時に気づいたがスタジオ近くにあるジュースの自販機にはまだジョージア赤黒缶コーヒーが入っている。しかも110円で売られている。生産中止になったらしく、見かけなくなった幻の逸品だ。昨夜はありったけの小銭を投入して4本買った。帰りのバッグが重かった。それももう尽きる。わざわざ買いに行こう、入っているだけ買い占めようと思う。思っただけで家から出なかった日。
●プレステのコントローラーが光っているのでなんだろうと思ったら本体の電源が入っていた。テレビをつけて入力を切り替えてみると野球ゲームのセーブ画面だった。最後に野球ゲームをしたのはいつだろう。おそらく一週間くらい前のことだ。プレステが一週間つけっぱなしだった。このところゲームボーイアドバンスばかりしていて申しわけなかった。

●6：00寝12：00起。晴れて暑いほど。目は覚めたが起きる気がしないので寝床でファイアーエムブレム略してファーレム。思いのほか進んだ。なんのことだかわからないとは思うがペガサスナイトがクラスチェンジしてファルコンナイトになった。私も早くクラスチェンジしたい。
●14：00頃、のそのそ起き出す。日中は昨日と同様、仮ミックスを聴きながらストイックにページ作り。夕方、ピザ風のパン。夜はパエリア。イタリア人に近づいた。
●昨日、急に決まったミックスのため夜はスタジオへ。買ったばかりのMDプレイヤーを持って行く。鞄ふたつをたすきがけに振り分けてバイクで走った感想はレ行で。
●数日前に、あるライターさんの日記で見かけた本を読みたいと思っていた。スティーヴン・キングの「小説作法」だ。今日、チノの日記にその本を読んだ感想があって驚いた。
●先日、タクマがリュックから出して見せてくれた本は「百間随筆」だった。それにも驚いた。よく本で驚く。


「レコーディング15日目：マスタリング（3）」
2002年5月5日（祝日）22：00〜24：00　B2スタジオ

重いよ。据え置き型のMDプレイヤーを持ち歩くのはよくないと思うのだがそのための中古品。平澤監督のMDプレイヤーのアウト端子から音をわけてもらう。ハードディスクから出る音を2台のMDプレイヤーで同時に録音した。しまいには小林が私のMDプレイヤーのアウト端子から自分のポータブルMDにつないだので3台同時録音になった。ひさしを貸して母屋を取られた気分だ。違うと思う。

急に決まったためタクマは欠席。毎度のことながらヘッドフォン、スピーカー、ヘッドフォンの繰り返しで二時間が過ぎた。「秘密の花」「ユリイカ」の仮ミックス完了。そろそろ本ミックスに進みたい。

レコーディングのたびにぶつかるのが録音レベルの問題だ。完成品はとにかく大音量に仕上げたい。ただ、そうすると音が割れてしまう。その折り合いのつけ方をどうするかだがそれ以前に、なにかもっと別の方法があるのではないか。ハードディスク内の音はいいはずで、それをMDなりなんなりに落とす段階で厚みや迫力がかなり削られてしまう気がする。素材は悪くないのに料理が下手なばっかりに伝わらなかったとしたら悔しい。

プレイだけでなく録音技術の問題まで自分たちで考えなければならないところがセルフプロデュースのつらいところだ。演奏して歌っただけではぜんぜんだめだった。その後に機械との戦いが待ち受けていた。表現とは。表現とは、かくももどかしいものか。

ライヴならもう少しダイレクトな表現ができる。PAのオペレーターやら照明スタッフやらがついてくれるからパフォーマンスに専念すればいい。ライヴではずいぶん楽をしていたことになるのか。

そんなことを考えたら遠くを見る目になってしまった。うわの空で監督、小林にさようならをいって、うやむやに帰宅0：00過ぎ。

本日の成果：全曲の仮ミックス終了。

●5：30寝11：30起。やや晴れ。昨日買ったMDプレイヤーをセッティングするためにはケーブルが必要だ。バイクで近所の家電屋へ。他にMDのヘッドとレンズのクリーナーを購入。携帯電話各社のカタログ5月号をもらって帰る。つないでみればMDプレイヤーの調子がいい。ポータブルで聴いていた時よりもいい音が出ている。最新のテイクを大音量で聴きながらページ作り。
●鍋メールに続いて葛野車が迎えにきた。万騎が原へ。豚肉とキャベツとモヤシの鍋。仕上げはそうめんを入れて。おいしゅうございました。あひるはもう食べられません。小学生になった天使はいつにも増してハイテンション。「恋が実るメモ用紙」をくれた。もらったからにはぜひとも恋を実らせて天使の顔を立ててあげたい。
●天使と鍋将軍はそれぞれお床入り。お茶を飲みながら御台所、葛野と語った。テーマは「長男長女の苦悩」だ。私には弟が、御台所には妹がいるが、ともに下との間が5つ離れている。つまり私と御台所は5歳までひとりっ子だった。ある日突然、弟、妹が現われてどんなに残念だったかという点で共感した。5歳までひとりっ子だったものは下に何人の弟、妹ができようとも本質的にはひとりっ子である。自分が世界の王さまだった5年間を忘れることができない。
●小学生の頃、御台所は意地悪な友達に「妹を連れてくるのなら、もう遊んであげない」といわれて悔しかったという。連れてきたくて連れてきているわけではないのだ。第一子は誰でも、下の子が知らない苦労話を山ほど持っている。
●葛野が弟・壱番館のエピソードを披露。幼稚園時代の壱番館は毎日、ハンカチを4枚も5枚も持って通園した。忘れてきた子に貸してあげるためだという。O型じゃーん。ポイントは「頼まれたわけではない」ところだ。親切の先まわり。壱番館のO型気質は幼稚園ですでに開花していた。
●葛野車をコンビニまで運転、歩いて帰宅0：30過ぎ。

●7：00寝11：00起。晴れ。昨夜のテイクを何度も聴く。完成に一歩一歩近づいている。
●平澤監督をメールで誘うが反応がない。ならばと小林を誘ったら引っかかった。車で迎えにきてもらう。万騎が原家の近くにある「ハードオフ」という店へ。ブックオフのメカ版とでもいうべき店で各種オーディオ機器、コンピュータ関連、楽器、ゲーム機などの中古品が安く売られている。おもしろいから行ってみろと権太坂にもタクマにもいわれていた。
●ジャンク品のコーナーがおもしろかった。立派なカセットデッキにつけられた値札「500円」には驚くが、さすがに注意書きがある。「電源入らず」「回転数、遅い」一番おもしろかったのはビデオデッキにつけられた札の「ビデオテープ飛び出す」だった。イジェクトボタンを押すと飛び出してくるのだろう。危なくて仕方がない。さんざん悩んだ末に録音できるMDプレイヤーを買った。結構いい値段だった。レコーディングで使えたらと思う。
●今日はこれから権太坂でバーベキューだ。近くにいるからと万騎が原に電話すると不在。天使とふたりでサッカー観戦中だった。新横浜国際競技場まで迎えにこいといわれて快諾する。あんたが快諾するな、とは運転手・小林の弁。
●万騎が原親子を拾って東戸塚に戻りダイエーで買物をした。権太坂の庭先でバーベキューは五日ぶり。だんだん人数が増えたと思ううちに気がつけばメーリングリスト・ノイズのメンバーが勢ぞろいしている。なにしろ全員、全家族18人が集った。外で焼き続ける説教おやじたち、中でひたすら食べるB型女たち、大根を丸々一本すりおろしたあひる、うんざりだと思っている姐さんなどが垣間見られた。子供たちは隣の部屋で仲良く遊んでいる。それをながめているのもまた楽しい。
●4、5年前まで子供が大きらいだった。それがこうして集まる機会が増えるとともにだんだんおもしろくなってきた。どこの子供もかわいくてたまらない。口のはしに、ちょっとご飯粒でもつけていようものなら、それをつまんで食べてしまえるくらいになった。この下地があったればこそ教室で生徒たちを相手にしてもいられるわけで、今日ここにいる子供たちにはずいぶんお世話になっている。
●一方で、そういう流れになっていた、ということも考える。子供ぎらいの男に、まず友人たちが授かった子供の相手をさせ、免疫をつけさせた上で教室に通わせる都合が神さまにあったとしたなら、それに逆らうほどの気概は持ち合わせていない。
●酔っぱらってしまった小林の車を運転して保土ヶ谷へ。現地で壱番館車に乗り換え、家まで送ってもらった。帰宅0：00前。

●5：00寝11：00起。すぐ寝て13：30起。晴れ。教室へは行かない日。カップラーメンを食べた。やりたいことがいろいろあるのだが、まあ、よそうか、と思って一日中ファイアーエムブレム略してファーレムをしていた。結局、一番やりたいことをした。
●夜になってテレビをつけたらサッカーをやっていたので見る。サッカーについてなにも知らないから楽しく見られた。サッカーは今、世界中で流行しているボール遊びだ。ずば抜けてうまい人はそれで生活していける。サッカーというゲームが誕生する以前にもボールを蹴飛ばすのがうまい人はいた。見ててください、あの大きな箱の左すみに蹴り込みますから。ぽーん。ほらね。見ていた人はいうだろう。「それで？」今のサッカー選手はサッカー誕生以降に生まれて本当に幸せだった。
●いやがる弟に車を出させてスタジオへ。コンビニに寄って平澤監督のご飯を買った。仕事帰りの監督は22：00にスタジオまでくるのがやっとだ。晩ご飯を食べてくる時間がないから毎回、おにぎりだとか弁当だとかを買っていってあげるのが恒例になった。このレコーディング期間中、監督におごった晩ご飯代でベンツが2台買える。恩着せがましくレ行へ。
●アナスポ小林のおばさんぶりにも困ったものだ。スーパーで売られている鶏肉の話で「でもあれね、最近では鶏の皮、ついてない方が多いのね」手をひらひらさせながらしゃべるさまはすっかり団地のおばさんである。おもしろいことに「その、手をひらひらさせながらしゃべるのをやめろ」というと途端に滑舌が悪くなり、話のテンポは落ち、元気がなくなる。「手をひらひらさせてもいいよ」といえば水を得た魚のようにいつまでもなめらかにしゃべっている。「腱鞘炎になりそうですね」とタクマが心配した。腱鞘炎の原因が「しゃべり過ぎ」なのだから入り組んでいる。


「レコーディング14日目：マスタリング（2）」
2002年5月2日（木）22：00〜25：00　Cスタジオ

4人そろってアナスポよろしく。

PA卓のまわりにその他のレコーディング機材をセッティング。監督専用の「砦」を作る。この砦こそが「男の仕事場」であり「男の死に場所」でもある。

ヘッドフォンをつけて、つまみいじりをし続ける監督の後ろ姿を見ながら、三人で愚にもつかない話をした。時々スピーカーから流れる完成テイクに注文を出すと監督が「わかった」といって男の仕事場に戻る。その繰り返しで三時間は瞬く間に経過した。

監督車に三人で湘南ドライヴ。監督の選んだBGMはヘビメタだった。意外にもタクマが「このバンド大好きなんですよ」といった。監督・タクマの逗子っ子ブラザースはヘビメタ兄弟でもあることが判明した。ふたりでヘビメタ話に花を咲かせている。ヘビメタとハードロックの違いもわからない私は、スラッシュとデスメタルを聴き分けるふたりの話について行けない。

BGMになっている、このバンドの来日コンサートをタクマは見に行った。コンサート前日、原宿で遊んでいたタクマは外国人に足を踏まれた。「ソーリー」といわれて顔を見上げると、このバンドのメンバーだったという。足を踏まれて大喜びだ。

監督は監督で雑誌「BURRN！」のレコード評ページを熟読、評価の低かったものを西新宿のレコード屋に探しに行ったものだという。なぜわざわざ評価の低いものを、とタクマに聞かれた監督は「時々、当たりがあるからね」とマニア風を吹かせた。

この人たちはギターのリフがまず鳴って、そこにツーバスが「どかどかどかどか」と入ると「きたー」と思うらしい。ヘビメタはなあ。様式美の音楽だからなあ。「ヘビメタ」と書くと監督に怒られるのだけど。「ヘヴィメタ」だそうだ。どうでもいいや、そんなの。

タクマを降ろした帰り道は一転してアナスポの話、特に歌詞の話になった。それについてはまたいつか。帰宅2：30。

●4：00寝8：30起。晴れ。いつものユニクロジャージを着てごみ出しに行ったら暑かった。着替える間もなくそのまま教室へ。だんだんくもって雨がふり出したら涼しくなった。着替えなくてよかった。
●掃除をして昼はコンビニもの。塾長は小箱作りに余念がない。ファイアーエムブレム略してファーレムは八章の外伝が終わって九章に突入した。こないといいなあという一縷の望みを断ち切るように子供たちがやってくる。
●ハーフ双子の海原千里・万里はそれぞれ、おしゃべりに夢中。勉強を始めても自力でやる気がない。すぐに聞きにくるがまだ四年生だから無防備に体や顔を寄せてくる。立ち姿を観察すればさすがにハーフ、明らかに他の子供たちよりお尻が上を向いている。近づいた顔を見れば北欧系のブロンドだ。ちょっと高い店かここは。何度もいうが真性ロリータさんにはたまらないだろう。その点、私はニセモノだし和風が好みなのでぴくりともしない。なにがだ。千里万里には勉強なんかするなモデルで食えるからといいたいが塾がそういうわけにもいかない。
●今日は他にも野生児、ちっちゃいおっさん、最近になって金髪力が落ちたやつ、本当はあひるじゃないだろうと聞くやつ、チノに似たやつ、その兄でもっとチノに似ているやつなどが集合、大騒ぎだった。うるさいだけならまだしも、ひとりで何人分ものテキストを抱えて順番に丸つけをしている私に対して早く採点しろと急かすのでスイッチが入った。本人にだけ聞こえるくらいの声で「誰に向かって口きいてんだよこら。小僧。てめえだよ」少しずつダークサイドも見せて行こうと思う。
●塾へ行くと家を出るものの、どこかよそで時間をつぶして帰る男の子がいる。くるはずの日なのにその子がこない。お母さんとの取り決め通り、塾長が家に電話をかけるとお父さんが出た。今日はお父さんが塾へ送り出したそうだ。一時間くらいしたら「がんばってきた」と帰ってきたらしい。帰りの車の中で、あの子、お父さんに怒られただろうかと思ったら、せつなくなった。帰宅20：30。

●3：00寝8：30起。くもり。教室へ行く前に戸塚西友でお茶や食べものを。その近くの和紙専門店で厚紙や千代紙を。教室では来月のイベント「お花」の時に牛乳パックを利用して手作りの花器を作る。作るのは塾長が作るので子供たちは牛乳パックだけ持ってくればいい。厚紙と和紙で小箱を作るのが塾長の趣味であり生きがいなのだ。ティッシュケースだの、小引き出しだの、ペン立てだの、キットで売られているものを大量に購入、大量に製作している。そのわりに完成品の在庫は少ない。どんどん人にあげてしまうからだ。
●毎日、子供たちがくる時間よりもずいぶん早く教室へ行くのは掃除や電話応対や事務仕事をするためでもあるが本当のところは塾長が小箱を作るためなのだった。ミョンパで日記を書こうがゲームボーイで遊ぼうが、まったくおとがめなしなのは趣味に没頭しているという点においてお互いさまだからだろう。
●昼は西友の弁当とドーナツ。ファイアーエムブレム略してファーレムをやっていたら14：00頃、チーママが現われた。塾業務開始。
●三年生の彼女は今、わり算をしている。「63÷7＝」だったら七の段の九九を初めからいう。「しちくろくじゅうさん」といえるし「あったー」と喜べるのに、答えに9と書けない。なぜなら「しちく」の「く」が9のことだとわかっていないからだ。びっくりしますよ。ここまでわかっているから大丈夫、などとたかをくくっていると痛い目に会う。理解できなさも十人十色。いいんだよ、チーママはそれで。
●野生児あんまは傘をささない。びしょぬれで現われた彼女はいつものように上級生をかまったり同い年のグラタンちゃんとしゃべったりとしばらく教室中をうろうろしたが席に着いてからは別人だった。ふだんの3倍ほどの学習量を落ち着いてこなした。内容もいい。ほめたら「あたし、今日おかしいの」といった。これからもずーっとおかしいといいのに。
●中学生ががんばって21：00過ぎに店じまい。帰宅22：00前。カレーライスとカレーパンとカレーうどんを少しずつ食べた。カレー三部門を制覇。

●5：00寝11：00起。晴れ。昨日着ていた服がどれも炭くさいから洗濯した。
●夕方「私がカレーを作れないのはじゃがいもがないせいだ」と嘆く人がいるので近所の、できることなら行かない方が身のためなスーパーへおつかいに行く。歩いている時にはわからなかったが店に入った途端に着ている上着から炭焼き臭が漂った。この上着だけ洗濯するのを忘れていた。炭くさいと思ったら買物中、人とすれ違うのも気が引けた。すいません、炭坑夫なんです。
●ジョージア赤黒缶コーヒーは前回買い占めた6本でおしまいだったらしく、もう売り場になかった。漬けもの売り場で、しその実漬けがおいしそうだったから手に取った。賞味期限は5月末で問題はないが製造年月日が2月て。なにこの空白の数ヶ月間。
●隣のコロちゃんコロッケでコロちゃんコロッケとコロメンチを5個ずつ買った。今、揚げますからお待ちくださいねといわれた。小さなベンチに買物袋を置き、横に立って待った。ああ、私は今こうしてコロッケが揚がるのを待っていますと思ったらおかしくてたまらなかった。揚げたてコロッケとメンチ計10個で500円也。帰ってバターロールの間にコロッケと千切りキャベツをはさんで食べた。すぐに晩ご飯の時間になってメンチカレーを食べた。こんなものばかり食べている。
●なにで読んだか忘れたが男の三十代にはなにを食べてもおいしくていくらでも食べられる時期がある、とあった。当てはまるなあ、鍋。バーベキュー。

第一部「バーベキューと」
●5：00寝11：30に葛野から電話で起こされ。「何分後に迎えに行けばいい」と聞かれた。洗髪洗顔ひげそり着替えにかかる時間をとっさに計算し「うーん、18分後」と答えると「よしわかった。きさまに18分やろう。僕に20分ください」2分余っちゃったよ。
●戸塚ダイエーで肉三種など買物。道路がすいている。ゴールデンウィークはみなさん海外でお過ごしになるのだろう。権太坂に着くとキティ、バツマル姉弟が出迎えてくれた。二年生のキティが今、学校でなにを勉強しているか私にはお見通しだ。「国語なにやってんの。『ふきのとう』？」「『ふきのとう』もう終わった」そうかそうか。納車されたばかりの新車を見せてもらう。三列シートでございますな。スライドドアでございますな。DVDを見られる点ひとつとっても私の部屋より居住性が高い。踊場一家が到着。息子のコマサはお宮参りの時よりもひとまわり大きくなった。ますますパパに似てきた。
●前庭にしつらえた簡易かまどに炭を入れてバーベキュー。焼鳥、豚、牛いろいろ、じゃがいも、鮭のホイル焼き、ホタテなど。日がかげったら途端に冷え込んだ。がたがたふるえながら焼きものを続ける。結局14：00から21：00までノンストップでなにか焼いては食べ続けた。部屋に戻ってからもケーキだなんだ食べ放題。コマサをお風呂に入れるから帰ろうと栄美ちゃんがいうのに踊場はいつまでも腰を落ち着けてしゃべっている。みんなに帰れかえれといわれてしぶしぶ帰った。

第二部「温泉」
●23：00頃、権太坂と葛野と三人で出る。不動坂を曲がってしばらく行ったところにあるスパ施設へ。ゴルフ練習場とスーパー銭湯がいっしょになっていて隣はパチンコ屋。通称「おやじ天国」だ。
●大理石を基調にしたエントランスは高級感を出そうとして失敗していた。打ちっぱなしを見に行くと三階建てだ。ずらりと並んだ町のゴルファーたちが独自にあみ出したスイングで夜空に向かって球を打ち続けている。
●エレベーターで五階へ。フロントでお金を払うとタオル、バスタオル、変なくつろぎ着を借してくれる。脱衣所は清掃が行き届いてきれい。風呂は泡の出るもの、源泉を引いていてお湯が真っ黒なもの、露天、サウナなどひと通り。適当にぬくもって体にしみついた炭焼き臭を落とす。
●変なくつろぎ着を着て三階へ降りた。レストラン、カラオケ、マッサージなどはどれも閉店していたが広いロビーと仮眠スペースは盛況だった。なんとなくロビーでテレビを見た。一時間ほどしたら寒くなったので帰る。出る時にまたお金を払った。くつろぎスペースの使用料らしい。くつろいで損した。もっとも権太坂・葛野の金満家コンビといっしょなら私の財布の出る幕はない。
●ちょっとショックだったのはおやじ天国の客層がほぼ同年代だったこと。葛野車を運転、権太坂を送ってから家の近くで降りて帰宅2：30。眠いし疲れたし、それでも風呂は済んでいるから日記さえ書き終わればすぐ眠れる。

●昨日は教室からスタジオへ行って夜中に帰った。丸一日家をあけることなど珍しいから部屋に帰ったら懐かしい気持ちがした。5：30寝11：30起。晴れ。教室の土曜日コース体験にきていた三人組は「またの機会に」ということになった。そうなると生徒はひとりしかこない。今日は休みにしてもらった。布団の中で昨夜ミックスしたテイクを5回聴いた。早く起きたらどうかと思う。
●カップやきそばを食べた。それからは本業を。つまりチノとのサイト「報復書簡」向けの原稿書き、新企画の打ち合わせメール書き、ページ作りなど金にならないことばかりを全力で。晩ご飯は魚の煮たのと刺身だった。魚を食べると頭がよくなるらしいからたくさん食べた。
●オリックス・クレジット株式会社というところからDMがきた。「VIPローンカード入会のご案内」だそうだ。文面が笑わせる。「さて、この度オリックス・クレジットでは、社会の第一線でご活躍されているあなたさまに」え、そうなの。自分ではそうとも思わなかったけどなあ。

●3：30寝8：30起。くもって寒い。教室へ。掃除、弁当。弁当はのり唐明太子弁当。
●ファイアーエムブレム略してファーレムをしようと思ったら平澤監督から緊急のメール。今夜のミックスダウンで使う、ピン→標準のジャックをふたつ買っておくようにとの指令だった。10分くらい歩いて電機屋。ミッション完了。おそらく監督は仕事中、ミックスのことばかり考えていたのだろう。「あれが足りない」と気づいてメールを送ってきたのだろう。そう思ったら急なおつかいも苦にならなかった。
●子供たちがきて塾業務。にこにこ笑顔のグラタンちゃんが立っている私の肛門をねらってえんぴつを刺してくるのを紙一重でかわしながら採点をする。こんなに採点のしにくい塾はない。新しく入会するかもしれない子がふたりきた。ふたりやめることが決まっているので差し引き0だ。借金経営から抜け出すためには生徒募集をするしかない。教室はオールスタンディングで250のキャパがある。250人の生徒がひしめき合って勉強していたら壮観だろうなあ。みんなが肛門をねらってきたらかわしきれない。
●二年女子あんまが「なんであひるなの」と聞いてくるので「じゃあ、あんまはなんであんまなの」と聞き返したら「フランス語で天使っていう意味なんだって。おかあさんがいってた」とのこと。野生児あんまの本名は天使っていう意味だったのか。どうりで天使みたいにかわいいもんねえと頭をなでたら「うるさい」と手を振り払われた。いやみだということをちゃんとわかっている。
●中学生が21：00前に帰って店じまい。帰りは戸塚で降ろしてもらい直接スタジオへ向かった。監督と「楽しいねえ」といいまくったミックスダウンのそんなこんなはレ行で。


「レコーディング13日目：マスタリング（1）」
2002年4月26日（金）22：00〜25：00　Cスタジオ

タクマはこられなかった。小林は実家へ寄って晩ご飯を食べてきたが少し遅刻した。小林家の晩ご飯は豚しゃぶだった。口の中をやけどしながら大急ぎで食べた。スタジオに遅れてくるわけにはいかなかった。なぜなら上司のY岡さんが今夜のミックスダウンをご存知で終業間際の小林に「なにか手伝うことない？」と声をかけるなどし、早く帰らせてくれたからだ。Y岡さん、ありがとうございました。ご厚意に感謝します。それなのにあの女、豚しゃぶで遅刻です。

セッティングをしてエフェクトをあれこれ試みる。最終的には全部取っ払った。シンプルに行く。

「猿モンキー」から。小林の声をどの程度出すかが問題だ。仮のミックスをして次へ。
「家系図」ものすごく和風の曲になった。コーラスがこわいよ。呪ってるよ。これも仮のミックスを。
時間がきてしまったのであわてて「ボーナストラック」を暫定でミックス。今日はここまで。

なにしろ楽しい。平澤監督はミックスをやりたくてレコーディングをするのだといった。「たとえるなら。ボラを釣りに行ってダボハゼを釣ってしまったような」さっぱりわからないんですけど。また失敗しましたね、たとえ話。

今日手がけた三曲をMDに落としたものをもらう。これを家で、車で、人のMDデッキで聴いてみて判断する。録っては聴くを繰り返すわけで、ミックスには時間がかかりそうだ。ご予約いただいたみなさん、もう少し待ってくださいね。監督車に送られて帰宅1：30。

本日の成果：仮ミックス三曲。

●4：00寝11：00起。くもり時々小雨。教室へ行かない日の過ごし方はもうばればれであり、どうせ戸塚の町をぶらぶらしたあげくどこかのファーストフード店でブランチだろうと思ったらその通りのことをするので自分のことは自分が一番よく知っているというのは本当だと思った。
●100円ショップで小袋を。500ml用ペットボトルカバーは種類が豊富な上に適度なクッション性もある。チノからもらったMDプレイヤーやチノからもらったゲームボーイを入れるのに重宝する。鞄の中が乱雑になりがちなので小袋を使って整理しているが他にもペンケース、たばこやライターを入れる小袋、ミョンパを入れる小袋などあって鞄の中は小袋だらけだ。
●古着屋でくたびれたボタンダウンシャツを。本屋に行くと大師匠・内田百間（本当は日が月）の「百間随筆」が新潮文庫から出ていた。不景気の時に売れる本だと思う。
●ケンタッキーに高飛び、ツイスターのセットでブランチ。二歳半くらいの女の子がポテトをくわえてうろうろしている。しばらくすると今度はナゲットをくわえて顔を見せにきたので笑った。次に違うものをくわえてきたらスカウトしようと思ったがまたポテトだったので失望した。三度目はくつべらとかでこいよ。あと、マックシェイクとか。
●近所の、行くとがっかりするスーパーに寄る。ジョージアの赤黒缶コーヒーがなぜかここには売られているのだ。見直した。売り場に出ていた6本すべてをお買い上げ。帰宅15：30。雨足が強くなってきた。日暮れて主婦業務略して主業はひさしぶり。
●戸塚で飲んでいるらしい葛野からメール。車はあるが運転手がいない、バスで出てこいという。バスあかんねん。閉塞感があかんねん。バスに乗れば気持ちが悪くなってふたつ目くらいの停留所で降りて歩くことになるから最初から歩いても同じことだが、雨の夜に運転手をするために30分歩くだけの心の鍛練はまだできていないから断わった。自分ではさほど間違ったことをしたつもりはないが今度、葛野に会ったら「使えねえやつ」といわれるに決まっている。これを理不尽という。

●3：00寝8：30起。晴れ。教室へ。掃除。弁当を買いに行く。正しい表記を確認してきた。「のり唐明太子弁当」だ。400円。
●子供たちがくるまで時間がある。ベランダでファイアーエムブレム略してファーレム。五章に入ったものの先へ進めない。四年女子双子ハーフの海原千里・万里がきたので塾業務。ゆくゆくはふたりそろってスーパーモデルにでもなればいいと思うのだが万里に将来の夢を聞いたら「ケーキ屋さん」とのこと。今日はふたりとも落ち着きなく勉強に身が入らない。
●途中でふと気がつけば、おちびさんたちが誰もきていない。後でまとめてこられたらやっかいだと思っていると茶髪がきた。続いてあんま登場。ふたりでキック合戦をしている。それだけでおもしろいよ。会うなり蹴り合うってどういうんだよ。
●塾長が六年女子を教える間、おちびさんたちの相手をした。ていのいい防波堤である。ちびどもがようやく勉強を始めたので六年女子の方を見に行くとふたりでおとなしくお互いの似顔絵を描いて遊んでいる。いいなあ、このしっとり感。こっちにいたいなあ。向こうはもう、がきっぽくて。
●水曜日は雇いの先生がこない。生徒が帰った後の閻魔帳記入も実質ひとりでやらなければならない。生徒ひとりひとりについてどんな単元を学習したか、様子はどうだったか、今後どう指導すべきか、など細かく書き込む。まるで塾みたいだ。
●食欲がなくなるほど疲れ果てて帰宅21：00過ぎ。

●2：00寝8：30起。晴れ。教室へ。掃除をしながら外を見やると小学生の一団が先生に引率されて歩いている。首から画板を下げている。写生だろうか。塾の月謝は一万円だから最近、子供が歩いていると一万円札が歩いているように見える。ベランダへ出ながら、すごいなあ、50万円くらい歩いている、ひとりでもいいからここへ入会しないかなあ、ていうかあれって何年生と思っているとこっちに向かって手を振るやつがいる。茶髪だった。三年生かあ。
●お昼はレディース弁当と太巻き。子供たちがくるまでベランダでファイアーエムブレム略してファーレム。気がついたら寒かったので中に入る。
●生徒がきて塾業務。チノに似た三年男子が「入れ違いに」を使って短文を書いた。問題の方で書き出しが決められていて「母が家に帰ってきたら」これから始めなければならない。彼の作品はこうだ。「母が家に帰ってきたら、入れ違いになって、違う母だった」よくわからないが、まま母登場である。短文を作るだけでよかったのにドラマを作ってしまった。丸にする。
●野生児あんまが算数の問題に取り組みながらふと顔を上げていった。「あたし、好きな人できた」まじで。「向こうもあたしのこと好きみたい」両想いじゃーん、ひゅーひゅー。冷やかしたらパンチが飛んできた。照れながらのパンチにはいつものキレがなかった。
●19：00頃、パソコン屋が新しいパソコンを持ってきた。見ればミニタワー型というやつだ。ディスプレイは液晶でうすい。ウィンドウズXP。ハードディスク40GBって途方もないな。それがなんだか不良品だったのか、途中で設定をやめて持って帰ってしまった。肩すかしを食わされた。ごちそうさまでした。帰宅21：00過ぎ。

●5：00寝10：30起。小雨。アクロバティックな寝方をしたらしく両肩から首にかけて十文字に痛い。散歩に行かなければならない。ぜひとも散歩に行く。
●昼頃バイクで出て戸塚。無印や100円ショップをのぞいてから東口の有隣堂。本をじっくり選んだ。文章読本マニアゆえ文章上達本を中心に4冊。文具売り場で0．9ミリ芯シャーペンを1本。これで0．9ミリ芯シャーペンコレクションが5本になった。こんなにいらない。
●東口モスでブランチ。外を歩く人をながめた。主婦も学生もみな地に足がついている。用事のありそうな人ばかりだった。手作りおにぎりが食べたかったのであちこち探すがその手の店がない。京樽もなくなった。戸塚におにぎりを売る店はないのか。具を選んで「これとこれ。あ、待って。やっぱこっち」という買物がしたかったのに。遠まわりをして領家の99円ショップに赤黒缶コーヒーを買いに行くも売り切れ。ついにどこにもなくなったか。スーパーでおこわを買って帰宅15：00。ゲームボーイアドバンスソフト「ファイアーエムブレム」略してファーレムは四章から先へ進めなくなった。難しい。
●昨日、タクマが「音、出したいっすね」といった。もっともだ。レコーディングにかまけて、ずいぶん長いことバンド練習をしていない。夜、アナスポライヴのビデオを見た。今ならもっと上手にできそうな気がする。レコーディングが終わったらライヴをやりたい。衣装も替えたい。そして両肩から首にかけて痛い。

●4：00寝11：00起。雨。雨の日曜日。ゲームボーイで「ファイアーエムブレム」を。四章に突入した。このアドバンス版は同名ゲームの第六作にあたるらしい。第一作をファミコンでやって以来、ひさしぶりにプレイするが相変わらずペガサスナイトはアーチャーに弱い。間に四作もあったのに成長の跡が見られない。ていうか設定なので仕方がない。いわずもがなのことを書き続ける楽しさもある。
●昨日のお茶会をデジカメで撮影していたものを印刷してみる。古いデジカメ古いパソコン古いプリンタの三重苦で、やけに青みがかった不鮮明な写真が出てきた。ついでにチノががんばってくれたジャケットデザインを数点プリントアウト。原画では黄色い文字「ANALOGY」が青く印刷された。今、うちのプリンタの中では青が流行色らしい。
●夕方、買物の荷物持ち。帰ってご飯。巨人戦は雨で中止。つまんないの。夜はスタジオ。雨でバイク使えず弟に車で送ってもらう。平澤監督は積年の夢かなって明日、ホール＆オーツを見に行くのだそうだ。どっちがどっちという話になったら監督が「チャゲアスでいうとチャゲの方」といった。なるほどね。昭和のいる・こいるでいうと、こいるの方かあ。わかんないけど。


「レコーディング12日目：歌（4）」
2002年4月21日（日）22：00〜24：00　Cスタジオ

残りは小林とタクマの声のみ。小林の「ユリイカ」から。キーが合った時の小林の声はなんというか、不思議な、いい声だ。不思議ないい声を出す女。この曲はボーカルパートをがんばって歌ったつもりだが、ぜんぶ小林の声に持って行かれそうで悔しい。

「ボーナストラック」小林パート。数回歌ってだんだんよくなった。これ以上歌ったらよくなり過ぎるのでやめてもらった。

一時間ほど遅れてタクマ登場。ハニーともめていたという。若いって素晴らしい。彼女のご機嫌とりをしてきたばかりのタクマに「♪ユーリ〜イカ」と100回くらい歌ってもらった。小林の声ともよく合って「ユリイカ」完成です。

最後は「ボーナストラック」タクマコーラスパート。これも2、3回でOK。タクマのコーラスのよさを再発見した。技術的にうまいというわけではないがコーラスには天性の声質が必要だ。「ボーナストラック」完成です。

これで録音すべきパートはすべて録り終えた。これからマスタリングに入る。

車できたタクマは帰り、電車できた小林を平澤車で送る。本降りの中を保土ヶ谷へドライヴ。帰りは平澤監督が宮沢さんのことなど聞いてくれて夢中で話すうちに家に着いた。帰宅1：00過ぎ。

本日の成果：録り終わりました。

●1：30寝7：30起。晴れ。教室へ。午前中は土曜日コースの通常授業。土曜日コースの生徒三人に続いて茶髪がきた。先週もいったけどさあ、お前は平日コースだろうがよ。おう？　まあいいけど。
●鍋焼きうどんの昼をはさんで午後は月に一度の文化体験イベント。第一回の今日は表千家の先生を招いてのお茶会だ。車が着いて運転席から降りた先生は和服姿だった。荷物を降ろし梱包をとく。高価な茶器、花器が出てくる。初めて見るお道具ばかりでおもしろい。抹茶の粉を峰の形に盛り上げるのに鳥の羽を使うのだが、これはほろほろ鳥の羽とのこと。ほろほろ鳥。おいしそう。ほろほろ鳥のとり団子鍋。口の中でほろほろくずれそうだ。そういえば最近は土曜日、こんなところにいるばっかりに鍋の方がおろそかになっている。
●友達を連れてきた子もいて子供アレルギーの人なら見ただけでぶつぶつが出そうなほどの子供づくしだった。先生がお茶をたて始めると子供たちはみな神妙な面持ちに。教室の雰囲気がふだんとはまるで違う。時間に遅れてきた野生児・あんまはみんなが正座をしたりお辞儀をしたりするのを見て無理だと思ったか5分で帰った。先生が六年女子ふたりを相手にひと通りのお作法を教える。生徒や父兄は食い入るように先生の動きを見つめている。
●それぞれが茶せんをぐるぐるし友達や父兄にお茶をふるまう。よもぎもちを食べる。五人ずつ順番にお茶を飲んでよもぎもちを食べるのに二時間弱かかった。お茶も苦いはずだし、よもぎもちも子供にはどうかと思ったが「苦いー」という子はいなかった。
●手伝いにきてくれた雇いの先生ふたりといっしょにお茶をいただく。茶碗をまわしてくいっと飲み、最後に「ずっ」とすする。茶碗をためつすがめつして返す。お辞儀。落ち着きますな。お茶の先生が帰られた後はいつもの先生たちと茶飲み話。
●教室では今後も月に一度、土曜の午後に文化体験イベントを予定している。来月はお花。次が焼きもの。その次がおいらんショウ。で、小人プロレス。死刑執行見学ツアー。明らかに途中からうそじゃん。気疲れて帰宅19：00過ぎ。関係ないけど阪神大勝。