阪神がAクラス入りできないのは
2002年3月30日●4:00寝11:00起。晴れ。レコーディングで次にやるべきことをまとめた「しおり」を清書する。下書きは昨日、教室でミョンパに書きつけパソコンへ送っておいた。レコーディングは佳境にさしかかっている。どのトラックになにを入れるか、はっきりさせておく必要がある。ほとんど運送屋。
●午後、万騎が原がひとりで来。なにもないからテレビで広島×横浜の開幕戦を見る。セパ両リーグ各6球団の上位3チームを「Aクラス」と呼び、この3チームが翌年の開幕戦をホームグラウンドで迎えられるわけだが、阪神がAクラス入りできない理由を万騎が原が教えてくれた。毎年この時期、甲子園球場は春のセンバツ高校野球が使っているのだ。それでかー。
●さわやかな風が部屋を吹き抜ける。野球は渋い投手戦。たたみに横になっていた万騎が原は寝息をたて始めた。やつが応援を怠ったせいで横浜は黒星スタートに。実家へ歩いて帰って行った。
●夕方、買物のおとも。2リットル入りのお茶6本、牛乳、ボトルコーヒー、乾燥ねぎなど相当な重量だ。帰って開幕巨人戦を見る。阪神は左のエース・井川の力投で12年連続開幕黒星をまぬがれた。今年のタイガースは違う。横浜を応援しようかと思う。
●午後、万騎が原がひとりで来。なにもないからテレビで広島×横浜の開幕戦を見る。セパ両リーグ各6球団の上位3チームを「Aクラス」と呼び、この3チームが翌年の開幕戦をホームグラウンドで迎えられるわけだが、阪神がAクラス入りできない理由を万騎が原が教えてくれた。毎年この時期、甲子園球場は春のセンバツ高校野球が使っているのだ。それでかー。
●さわやかな風が部屋を吹き抜ける。野球は渋い投手戦。たたみに横になっていた万騎が原は寝息をたて始めた。やつが応援を怠ったせいで横浜は黒星スタートに。実家へ歩いて帰って行った。
●夕方、買物のおとも。2リットル入りのお茶6本、牛乳、ボトルコーヒー、乾燥ねぎなど相当な重量だ。帰って開幕巨人戦を見る。阪神は左のエース・井川の力投で12年連続開幕黒星をまぬがれた。今年のタイガースは違う。横浜を応援しようかと思う。
勉強とは
2002年3月29日●3:30寝8:30起。雨。かさをさしてごみ出し。教室へ5連投目に際しては、やけという名のアドレナリンを分泌しながら。
●コンビニ飯でやっつけて掃除。しゃきしゃき感あふれる人妻、略して親分はこられず、今日は雇いの先生ふたりと、昨日とは違うバイトくんがひとり。天気が悪いのでお客さんの入りももうひとつだった。お母さんがなかなか迎えにきてくれず退屈した一年生・グラタンちゃんの相手をする。
●グラタンちゃんは教室きってのおしゃれさんだ。お母さんの着せ替え人形にされているふしもあるが本人もファッションには興味を持っている。それを知っていたので「なんで勉強しなきゃいけないの」と聞かれた時に「勉強しないときれいになれないからだよ」と答えることができた。グラタンちゃんは笑って「えー、きれいになるのは野菜ジュースだよ。勉強、関係ないよ」といった。おうちで野菜ジュースを飲ませるのに苦労されていることがうかがえる。「グラタンちゃん、よく聞け。勉強とは己の内面を磨くことだ。外側をいくら着飾ったところで内面が磨かれていなければ、それはただのマネキンにすぎない。内側からにじみ出る美しさもあるぞ」というのはよした。別にそうとも思わないからだ。
●勉強を終えた子供たちは迎えにきてもらう子もひとりで帰る子も、たいてい家に電話をかける。電話は教室の入口近くにある。受話器に向かっていうことはだいたい同じ。「お母さん? 終わった」絶望したようにも聞こえる。
●18:30には生徒も先生もいなくなった。塾長と長男もいなくなって帰宅20:30。
●コンビニ飯でやっつけて掃除。しゃきしゃき感あふれる人妻、略して親分はこられず、今日は雇いの先生ふたりと、昨日とは違うバイトくんがひとり。天気が悪いのでお客さんの入りももうひとつだった。お母さんがなかなか迎えにきてくれず退屈した一年生・グラタンちゃんの相手をする。
●グラタンちゃんは教室きってのおしゃれさんだ。お母さんの着せ替え人形にされているふしもあるが本人もファッションには興味を持っている。それを知っていたので「なんで勉強しなきゃいけないの」と聞かれた時に「勉強しないときれいになれないからだよ」と答えることができた。グラタンちゃんは笑って「えー、きれいになるのは野菜ジュースだよ。勉強、関係ないよ」といった。おうちで野菜ジュースを飲ませるのに苦労されていることがうかがえる。「グラタンちゃん、よく聞け。勉強とは己の内面を磨くことだ。外側をいくら着飾ったところで内面が磨かれていなければ、それはただのマネキンにすぎない。内側からにじみ出る美しさもあるぞ」というのはよした。別にそうとも思わないからだ。
●勉強を終えた子供たちは迎えにきてもらう子もひとりで帰る子も、たいてい家に電話をかける。電話は教室の入口近くにある。受話器に向かっていうことはだいたい同じ。「お母さん? 終わった」絶望したようにも聞こえる。
●18:30には生徒も先生もいなくなった。塾長と長男もいなくなって帰宅20:30。
来れ大物
2002年3月28日●4:00寝5:00に地震で起。また寝8:30起。晴れ。教室4連投目。200勝できるゆうねん。
●掃除などするうちお昼になった。しゃきしゃき感あふれる人妻、略してあふれ妻が三人分の中華弁当を買ってきてくれてブランチ。おいしかった。以前の日記に誤解を招くような記述があったかもしれないので訂正したい。中華弁当がおいしかったからいうわけではないが彼女は大変素敵な人なのだ。きれいで若々しくて所帯じみたところのない、かっこいいお姉さん。わきまえていて、ごり押しはしないのがA型風。すっかり子分になろうと決めてしまった。
●子供たちがきて塾業務。五年女子ふたりがこっちをちらちら見ながら人の似顔絵を描いている。近づくと紙をくしゃくしゃに丸めてしまい、くすくす笑っている。女学生か。海老茶式部かお前らは。21世紀になったとはいえ、しょせん紙とえんぴつしかないわけで、小学生が勉強中にする遊びのバリエーションは少ない。誰かひとりくらい教室にモニターとゲーム機を持ち込んで「よいしょっと」とかいいながらセッティング、足を投げ出してゲームに興じてみせるくらいの大物が現われないだろうか。いつまでもつっこまず、ぼけっぱなしにさせておくくらいの度量は持ち合わせている。
●生徒が少しずつ、だらだらとやってくるおかげで間延びした一日だった。最後の子が帰って行くのを合図にお茶会のセッティング。しゃきしゃき感あふれる人妻、いわば私の親分が買ってきてくれたケーキで空腹を満たす。今度高校二年になるバイトくんに数学の成績を尋ねたら「8か9ですね」との返事。私は1だったと告白したら笑い転げていた。わ、笑うなよう。片づけて帰宅22:00前。
●掃除などするうちお昼になった。しゃきしゃき感あふれる人妻、略してあふれ妻が三人分の中華弁当を買ってきてくれてブランチ。おいしかった。以前の日記に誤解を招くような記述があったかもしれないので訂正したい。中華弁当がおいしかったからいうわけではないが彼女は大変素敵な人なのだ。きれいで若々しくて所帯じみたところのない、かっこいいお姉さん。わきまえていて、ごり押しはしないのがA型風。すっかり子分になろうと決めてしまった。
●子供たちがきて塾業務。五年女子ふたりがこっちをちらちら見ながら人の似顔絵を描いている。近づくと紙をくしゃくしゃに丸めてしまい、くすくす笑っている。女学生か。海老茶式部かお前らは。21世紀になったとはいえ、しょせん紙とえんぴつしかないわけで、小学生が勉強中にする遊びのバリエーションは少ない。誰かひとりくらい教室にモニターとゲーム機を持ち込んで「よいしょっと」とかいいながらセッティング、足を投げ出してゲームに興じてみせるくらいの大物が現われないだろうか。いつまでもつっこまず、ぼけっぱなしにさせておくくらいの度量は持ち合わせている。
●生徒が少しずつ、だらだらとやってくるおかげで間延びした一日だった。最後の子が帰って行くのを合図にお茶会のセッティング。しゃきしゃき感あふれる人妻、いわば私の親分が買ってきてくれたケーキで空腹を満たす。今度高校二年になるバイトくんに数学の成績を尋ねたら「8か9ですね」との返事。私は1だったと告白したら笑い転げていた。わ、笑うなよう。片づけて帰宅22:00前。
永遠の少年たち
2002年3月27日●4:00寝11:00起。大雨。12:30には教室に運ばれていた。連投3日目。
●雨のせいかお客さんは少ない。ひさしぶりに出勤した弟が一年生のグラタンちゃんに時計の読み方を教えた。ふだんの4倍の学習時間、8倍の集中力を強いられてグラタンちゃん、ふらふら。頭から湯気が出ていた。もうやめてあげてー。
●夕空晴れた17:30前には生徒が誰もいなくなった。のれんをおろそうと思うが、なにやかや雑用に追われる。帰宅20:30。
●春休みで新入会の生徒も多いことから毎日手伝いに通っているが、よかったのは知り合いが増えたことだ。相手は子供ばかりとはいえ、いっぺんに50人と知り合う機会はそうあるものではない。すでにほとんどの生徒の名前と顔とが一致している。男の子たちにはゲームの話が通じる兄さんだとばれた。「アドバンスのソフト、なに持ってんの」とこっちから聞くからだ。今はみんなゲームキューブらしい。たいていの子がほとんどの家庭用ゲーム機を持っていることに驚かされる。
●男の子たちが缶コーヒーについているミニカーを集め出した。今のところ保有台数にさほどの違いはないらしい。メールがきたのでそれがわかった。男の子たちの名前は万騎が原くんと壱番館くんだ。おっさんやがな。
●雨のせいかお客さんは少ない。ひさしぶりに出勤した弟が一年生のグラタンちゃんに時計の読み方を教えた。ふだんの4倍の学習時間、8倍の集中力を強いられてグラタンちゃん、ふらふら。頭から湯気が出ていた。もうやめてあげてー。
●夕空晴れた17:30前には生徒が誰もいなくなった。のれんをおろそうと思うが、なにやかや雑用に追われる。帰宅20:30。
●春休みで新入会の生徒も多いことから毎日手伝いに通っているが、よかったのは知り合いが増えたことだ。相手は子供ばかりとはいえ、いっぺんに50人と知り合う機会はそうあるものではない。すでにほとんどの生徒の名前と顔とが一致している。男の子たちにはゲームの話が通じる兄さんだとばれた。「アドバンスのソフト、なに持ってんの」とこっちから聞くからだ。今はみんなゲームキューブらしい。たいていの子がほとんどの家庭用ゲーム機を持っていることに驚かされる。
●男の子たちが缶コーヒーについているミニカーを集め出した。今のところ保有台数にさほどの違いはないらしい。メールがきたのでそれがわかった。男の子たちの名前は万騎が原くんと壱番館くんだ。おっさんやがな。
あふれっぱなし
2002年3月26日●4:30寝8:30起。雨もよう。連投で教室へ。いつもの弁当屋で弁当。しゃきしゃき感あふれる人妻、略してあふれ妻が弁当持参で登場した。三人でブランチ。
●13:00には生徒がきて塾業務。今日はどちらかといえば手のかからない、成績のいい子ばかりが集まったようで教室中がしーんと静まりかえっていた。中学生も早くからきていたので18:30にはのれんをおろした。縄のれんをおろした。
●それからミーティングを兼ねたお茶会あるいは井戸端会議あるいは噂話。しゃきしゃき感あふれる人妻、略してあふれ妻のしゃきしゃき感があふれっぱなし。なにしろできる人なので、できない人を糾弾することにかけては容赦がない。今の今までいっしょにお茶を飲みながら談笑していた雇いの先生が帰られた途端にその人の批判が始まるといった具合。こういうお姉さんにかかっては、だめ代表の私など、つっこみたいところだらけなのに違いない。ダーツのまとがうろうろしているように見えたことだろう。今後、わざと彼女の気にさわるようなことばかりし続けるのはどうか。ぼけ倒しの境地。腕が鳴る。
●ともあれ、二日間いっしょにいてわかったが彼女に任せておけば教室は安泰だ。そして昨日、初めて会った時から尻尾を後ろ足の間にはさみ込んで接することに決めておいたのは負け犬らしからぬ的確な判断だった。ありゃA型だな、といいながら帰宅21:00。
●30分と間を置かずスタジオへ。スタジオの入口にたむろする、見るからにハードコアっぽい少年たちから「えりがおしゃれ」とほめられて気をよくした平澤監督の、えりの立たせ具合はレ行で。
「レコーディング7日目:ミックスダウン2」
2002年3月26日(火)22:00〜25:00 Cスタジオ
今日は楽器群を2トラックにまとめる作業。歌以外をほとんど録り終えたということは歌の入らないイントロ部分、間奏のバッキング部分などはすでにこれで完成なのだ。そう思って聴くのは感慨深い。
平澤監督がヘッドフォンばかり聞いていて話をしてくれない。つまんないので小林としゃべり続けた。ヘッドフォンからもれるシンセパートが大変クールだ。「やっぱり、このシンセパートを作った私がかっこいいな」「いや、弾いてる私が」しばらく耳をすませてから「やっぱり、このパートを作った私が男前だったな」「いや、弾いてる私が」お互い一歩も譲らない。
一時間延長を申し出て残りのミックスダウンを続けた。MD2枚に落として私と小林が持って帰る。歌の練習用。
監督車で送ってもらって帰宅1:00過ぎ。
本日の成果:ミックスダウン2完了。
●13:00には生徒がきて塾業務。今日はどちらかといえば手のかからない、成績のいい子ばかりが集まったようで教室中がしーんと静まりかえっていた。中学生も早くからきていたので18:30にはのれんをおろした。縄のれんをおろした。
●それからミーティングを兼ねたお茶会あるいは井戸端会議あるいは噂話。しゃきしゃき感あふれる人妻、略してあふれ妻のしゃきしゃき感があふれっぱなし。なにしろできる人なので、できない人を糾弾することにかけては容赦がない。今の今までいっしょにお茶を飲みながら談笑していた雇いの先生が帰られた途端にその人の批判が始まるといった具合。こういうお姉さんにかかっては、だめ代表の私など、つっこみたいところだらけなのに違いない。ダーツのまとがうろうろしているように見えたことだろう。今後、わざと彼女の気にさわるようなことばかりし続けるのはどうか。ぼけ倒しの境地。腕が鳴る。
●ともあれ、二日間いっしょにいてわかったが彼女に任せておけば教室は安泰だ。そして昨日、初めて会った時から尻尾を後ろ足の間にはさみ込んで接することに決めておいたのは負け犬らしからぬ的確な判断だった。ありゃA型だな、といいながら帰宅21:00。
●30分と間を置かずスタジオへ。スタジオの入口にたむろする、見るからにハードコアっぽい少年たちから「えりがおしゃれ」とほめられて気をよくした平澤監督の、えりの立たせ具合はレ行で。
「レコーディング7日目:ミックスダウン2」
2002年3月26日(火)22:00〜25:00 Cスタジオ
今日は楽器群を2トラックにまとめる作業。歌以外をほとんど録り終えたということは歌の入らないイントロ部分、間奏のバッキング部分などはすでにこれで完成なのだ。そう思って聴くのは感慨深い。
平澤監督がヘッドフォンばかり聞いていて話をしてくれない。つまんないので小林としゃべり続けた。ヘッドフォンからもれるシンセパートが大変クールだ。「やっぱり、このシンセパートを作った私がかっこいいな」「いや、弾いてる私が」しばらく耳をすませてから「やっぱり、このパートを作った私が男前だったな」「いや、弾いてる私が」お互い一歩も譲らない。
一時間延長を申し出て残りのミックスダウンを続けた。MD2枚に落として私と小林が持って帰る。歌の練習用。
監督車で送ってもらって帰宅1:00過ぎ。
本日の成果:ミックスダウン2完了。
聖・少女の妹
2002年3月25日●夜中はいい感じに冷え込んだ。4:30寝8:30起。晴れ。母と教室へ。行きがけにコンビニに寄って朝昼の食料を仕入れる。出勤日のブランチ、だんだんしょぼくなっていないか。
●掃除など。昔から母と組んで仕事をしている、年の頃なら三十路にさしかかりのお姉さんとはじめまして。しゃきしゃきした、感じのいい人でなにをやってもさまになる。ナイスバディの相本久美子といったところ。人妻。
●バイトくんひとり、雇いの先生もきて塾業務。今日が終業式、明日から春休みとあって新しく入会する親子が何組かきた。うちひと組はバレーボール部所属の聖・少女の妹とお母さんだった。よくもまあこんなに似なかったねえ、お姉さんに。
●小学二年生の男の子でどう見てもおっさんがいる。ちっちゃいおっさん。髪を短く刈り込んでいる。おなかが出ている。やけに押し出しのきいた二年生だ。この子が新聞を手にして現われた。聞けば鍵を持って出るのを忘れ家に入れない、誰か家の人が帰るまで時間をつぶすべくここにきた、新聞は家のポストに入っていたからなんとなく持ってきた、というのだが風貌と持ちものが似つかわし過ぎる。「これから競輪?」と聞いてみたくて困った。
●今日はちょっとびっくりするような事故があり、それが気になって子供たちに見せる笑顔のルクスがいつもよりも下がった。20:30くらいに片づいてバイトくん、しゃきしゃき感あふれる人妻、母と四人でお茶とケーキをたしなむ。今後の経営、指導方針など。帰宅22:30。気疲れてくたくた。
●掃除など。昔から母と組んで仕事をしている、年の頃なら三十路にさしかかりのお姉さんとはじめまして。しゃきしゃきした、感じのいい人でなにをやってもさまになる。ナイスバディの相本久美子といったところ。人妻。
●バイトくんひとり、雇いの先生もきて塾業務。今日が終業式、明日から春休みとあって新しく入会する親子が何組かきた。うちひと組はバレーボール部所属の聖・少女の妹とお母さんだった。よくもまあこんなに似なかったねえ、お姉さんに。
●小学二年生の男の子でどう見てもおっさんがいる。ちっちゃいおっさん。髪を短く刈り込んでいる。おなかが出ている。やけに押し出しのきいた二年生だ。この子が新聞を手にして現われた。聞けば鍵を持って出るのを忘れ家に入れない、誰か家の人が帰るまで時間をつぶすべくここにきた、新聞は家のポストに入っていたからなんとなく持ってきた、というのだが風貌と持ちものが似つかわし過ぎる。「これから競輪?」と聞いてみたくて困った。
●今日はちょっとびっくりするような事故があり、それが気になって子供たちに見せる笑顔のルクスがいつもよりも下がった。20:30くらいに片づいてバイトくん、しゃきしゃき感あふれる人妻、母と四人でお茶とケーキをたしなむ。今後の経営、指導方針など。帰宅22:30。気疲れてくたくた。
桜と缶コーヒーとミニカーと闘志
2002年3月24日●5:00寝12:30起。晴れ。顔を洗おうと部屋から出ると花見に行ったらしい両親が帰ってきた。いきなりやきそばを食えといわれて食べる。
●日の射さない部屋でゲームなどするが退屈だ。15:00過ぎに散歩に出る。両親が桜を見た場所を教えてもらい、そこまで歩いた。いつものコンビニ前から坂道を登ると水曜日に石を拾った「まさかりが淵」の上に出る。森林公園のてっぺんから入ると段々に傾斜がついていて段ごとに桜が植えられている。眼下にピンクのカーペットを広げられたようだ。昭和の時代に「桜満開狂い咲き 桜全開大股開き」と詠んだ歌人があったが、まさにその通り。淡い夢を見ているような美しさだった。歩いて10分でこられる場所にこんな桜の名所があろうとは。近所の人たちだろうか、花見をしている。かなり盛り上がっていた。バレーボールをしていた。盛り上がり過ぎだと思う。帰りにコンビニパトロール。帰宅16:00前。
●飽きっぽいの反対語はなんだろう。しつこい、だろうか。ひつこい、だろうか。私はひつこいので缶コーヒーでもこれと決めたらそればかり飲む。ところが最近、常飲している缶コーヒーがどこにも売られていない。ジョージアのモカキリマンジャロという赤と黒の、デビルアーマーみたいな缶だが、なんの相談もなく勝手に生産中止にされたのでは困る。こっちで飲み飽きる前に作る方が飽きてしまった。バケラッタな話だ。
●代替品を物色中だがダイドーのデミタスコーヒーは缶が小さい。缶が小さいことを反省したのかどうか知らないが最近ではおまけにミニカーをつけて売っている。ミニカーはぜんぶで10種類あるらしく今日はホンダのNSXが出た。三日で全種類そろえてやろうか、と無意味な闘志を燃やしている。
●日の射さない部屋でゲームなどするが退屈だ。15:00過ぎに散歩に出る。両親が桜を見た場所を教えてもらい、そこまで歩いた。いつものコンビニ前から坂道を登ると水曜日に石を拾った「まさかりが淵」の上に出る。森林公園のてっぺんから入ると段々に傾斜がついていて段ごとに桜が植えられている。眼下にピンクのカーペットを広げられたようだ。昭和の時代に「桜満開狂い咲き 桜全開大股開き」と詠んだ歌人があったが、まさにその通り。淡い夢を見ているような美しさだった。歩いて10分でこられる場所にこんな桜の名所があろうとは。近所の人たちだろうか、花見をしている。かなり盛り上がっていた。バレーボールをしていた。盛り上がり過ぎだと思う。帰りにコンビニパトロール。帰宅16:00前。
●飽きっぽいの反対語はなんだろう。しつこい、だろうか。ひつこい、だろうか。私はひつこいので缶コーヒーでもこれと決めたらそればかり飲む。ところが最近、常飲している缶コーヒーがどこにも売られていない。ジョージアのモカキリマンジャロという赤と黒の、デビルアーマーみたいな缶だが、なんの相談もなく勝手に生産中止にされたのでは困る。こっちで飲み飽きる前に作る方が飽きてしまった。バケラッタな話だ。
●代替品を物色中だがダイドーのデミタスコーヒーは缶が小さい。缶が小さいことを反省したのかどうか知らないが最近ではおまけにミニカーをつけて売っている。ミニカーはぜんぶで10種類あるらしく今日はホンダのNSXが出た。三日で全種類そろえてやろうか、と無意味な闘志を燃やしている。
不安な秘薬
2002年3月23日●おとといの打ち上げの席での、宮沢さんの語り口が耳の奥に残っている。懐かしいようなさびしいような気持ちで本箱から「青空の方法」を出して読み始めたら読み切ってしまった。6:30寝12:30起。くもり。チノのメールに起こされた。目覚め方としては最悪の部類に入る。
●ページ作りやゲームなど。一日、部屋で遊んでいた。いよかんの皮を日本酒につけた秘薬「リモネン」のびんを手に取るとふたのあたりからさわやかな香りが漂った。来週からこれを頭にふりかけることになっている。大丈夫なのか、そんなことして。
●先日、私に「あっちゃん、トマトのへたみたいな頭してんぞ」といったのは権太坂で、うまいこといいやがったなと思った。権太坂が育毛剤のドーピングによって持ち直したのに対し、私はたび重なるブリーチで髪を痛めつけている。ここへきて差をつけられた。その差を縮めるためのリモネンだ。大丈夫なのか、こんなものふりかけて。
●権太坂が持ち直したのでメーリングリスト・ノイズのメンバー中、頭髪に危機感を覚えているのは私だけになってしまった。あとのみんなは過剰にふっさふさだ。気苦労がないのだろう。
●ページ作りやゲームなど。一日、部屋で遊んでいた。いよかんの皮を日本酒につけた秘薬「リモネン」のびんを手に取るとふたのあたりからさわやかな香りが漂った。来週からこれを頭にふりかけることになっている。大丈夫なのか、そんなことして。
●先日、私に「あっちゃん、トマトのへたみたいな頭してんぞ」といったのは権太坂で、うまいこといいやがったなと思った。権太坂が育毛剤のドーピングによって持ち直したのに対し、私はたび重なるブリーチで髪を痛めつけている。ここへきて差をつけられた。その差を縮めるためのリモネンだ。大丈夫なのか、こんなものふりかけて。
●権太坂が持ち直したのでメーリングリスト・ノイズのメンバー中、頭髪に危機感を覚えているのは私だけになってしまった。あとのみんなは過剰にふっさふさだ。気苦労がないのだろう。
ふぬける
2002年3月22日●4:00寝13:00起。くもりから雨。左足のつけねに痛み。幸せな痛み。夜中に布団の中でミニワープロ・ミョンパに書きつけたメモを起こして昨日の日記を書く。予想通り「日記を書く」では済まなくなった。別ページにする。その作業に丸一日。
●CLUB24のSくんに電話。打診されていた4月のブッキングを断わる。日にちがないため「ノルマなし」の条件でくれた話を断わるのは豪儀な気持ちがした。スケジュールが合わなければ仕方がない。バンドはスケジュールだ。
●この一ヶ月間「3.21」を目標に生きてきた。いつになく服を買ったり床屋にかけこんだりしたのも都心へ出かける心の準備の一環だった。期待が大きく、当日はその期待を上まわる楽しさだったこともあってなんだか今、いつも以上にふぬけている。終わっちゃったなあ。さびしいなあ。レコーディングに没頭するしかない。
●平澤監督がメールで「もう一度ギターを弾け」といってきた。ギターの音がシンセに埋もれたことが我慢できないらしい。なんて熱い誘いだろう。「おれ、もう一度ギターを弾く。きみのため、そして自分のために」としか返事ができない。
●思えば毎回、ギターは埋もれてきた。歌まで入れ終わるとギターはどこかに消えてしまっていた。建築現場の足場のようだ。今回はそれを見越してミックスしたつもりがやはり埋もれたらしい。シンセのやつがわざと似た音色を出していることも考えられる。おのれシンセのやつ。ふざけやがって。すっぴんでスタジオにきやがって。眠れなくなるからとカフェイン抜きのコーヒーを魔法瓶で持参しやがって。「シンセなんかうっすら聞こえていればいいんだ」といったら火のついたたばこを人の目に押しつけようとしやがって。仲がよさそうでほほえましいと誤解されるかもしれないが、こっちが火傷なり怪我なりしたところで治療費くらい屁でもないと思っているから金持ちのすることは怖い。心の中でヤクザを育てている女。それがうちのシンセ担当だ。
●CLUB24のSくんに電話。打診されていた4月のブッキングを断わる。日にちがないため「ノルマなし」の条件でくれた話を断わるのは豪儀な気持ちがした。スケジュールが合わなければ仕方がない。バンドはスケジュールだ。
●この一ヶ月間「3.21」を目標に生きてきた。いつになく服を買ったり床屋にかけこんだりしたのも都心へ出かける心の準備の一環だった。期待が大きく、当日はその期待を上まわる楽しさだったこともあってなんだか今、いつも以上にふぬけている。終わっちゃったなあ。さびしいなあ。レコーディングに没頭するしかない。
●平澤監督がメールで「もう一度ギターを弾け」といってきた。ギターの音がシンセに埋もれたことが我慢できないらしい。なんて熱い誘いだろう。「おれ、もう一度ギターを弾く。きみのため、そして自分のために」としか返事ができない。
●思えば毎回、ギターは埋もれてきた。歌まで入れ終わるとギターはどこかに消えてしまっていた。建築現場の足場のようだ。今回はそれを見越してミックスしたつもりがやはり埋もれたらしい。シンセのやつがわざと似た音色を出していることも考えられる。おのれシンセのやつ。ふざけやがって。すっぴんでスタジオにきやがって。眠れなくなるからとカフェイン抜きのコーヒーを魔法瓶で持参しやがって。「シンセなんかうっすら聞こえていればいいんだ」といったら火のついたたばこを人の目に押しつけようとしやがって。仲がよさそうでほほえましいと誤解されるかもしれないが、こっちが火傷なり怪我なりしたところで治療費くらい屁でもないと思っているから金持ちのすることは怖い。心の中でヤクザを育てている女。それがうちのシンセ担当だ。
池袋S・S・T
2002年3月21日●4:00寝7:15起。晴れ。ヨーグルトを食べてバイクで出る。8:49の横須賀線で東京へ。中央線で四谷。集合時間の10:00少し前に着いて土手にあがってみれば先週まだつぼみだった桜がほぼ満開だ。
続きはあひる日記号外ページ「歩け池袋」で。
●一日楽しく過ごした。宮沢さんご本人が楽しそうにされていたのがなによりうれしかった。解散後など、いつもなら早くひとりになりたいと思うはずなのに今日はひとりになりたくなかった。乗り物に弱く、半知りの人と電車やタクシーなどに乗れば緊張感から気分が悪くなるに決まっているのに今日はそんな体質を忘れるほどに楽しんだ。ひとり帰る横須賀線では置物のようにじっとしていた。強風のため遅れてやってきた電車になにごともなく運ばれて戸塚に20:30着。
●いったん家に帰るには半端な時間なのでモスに入って時間をつぶした。早めにスタジオへ行くとロビーのテレビに竹中直人さん。さっき宮沢さんから「竹中は几帳面だ」とうかがったばかりだ。スタジオでひさしぶりに小林を見た。動いていた。シンセパート録音のセンスオブワンダーはレ行で。
●号外に書き忘れたが別にどうでもいいこと。四谷で切符を買っていた外人さんは「吉祥寺」の発音が素晴らしかった。完全に「吉George」だった。
「レコーディング6日目:シンセパート録音」
2002年3月21日(祝木)22:00〜25:00 Cスタジオ
心配したのか葛野が見にきてくれた。「猿モンキー」の録りだけ見て帰った。小林はほとんどの録音をテイク1でしとめた。ろくに聞き返しもせず先へ先へ。3時間で全てのシンセパートを録り終えた。
配線、キュー出しは平澤監督がやるし、プレイは小林ひとりなのでヘッドフォンから出る音を聴いているだけ。池袋を歩きまわって疲れ過ぎた体にはそれだけのことがつらかった。床にしどけなく横座りになったり、ドアに額を押しつけてそれを支点にななめに立ったりした。片づけて帰宅1:30。
本日の成果:シンセパート終わり
続きはあひる日記号外ページ「歩け池袋」で。
●一日楽しく過ごした。宮沢さんご本人が楽しそうにされていたのがなによりうれしかった。解散後など、いつもなら早くひとりになりたいと思うはずなのに今日はひとりになりたくなかった。乗り物に弱く、半知りの人と電車やタクシーなどに乗れば緊張感から気分が悪くなるに決まっているのに今日はそんな体質を忘れるほどに楽しんだ。ひとり帰る横須賀線では置物のようにじっとしていた。強風のため遅れてやってきた電車になにごともなく運ばれて戸塚に20:30着。
●いったん家に帰るには半端な時間なのでモスに入って時間をつぶした。早めにスタジオへ行くとロビーのテレビに竹中直人さん。さっき宮沢さんから「竹中は几帳面だ」とうかがったばかりだ。スタジオでひさしぶりに小林を見た。動いていた。シンセパート録音のセンスオブワンダーはレ行で。
●号外に書き忘れたが別にどうでもいいこと。四谷で切符を買っていた外人さんは「吉祥寺」の発音が素晴らしかった。完全に「吉George」だった。
「レコーディング6日目:シンセパート録音」
2002年3月21日(祝木)22:00〜25:00 Cスタジオ
心配したのか葛野が見にきてくれた。「猿モンキー」の録りだけ見て帰った。小林はほとんどの録音をテイク1でしとめた。ろくに聞き返しもせず先へ先へ。3時間で全てのシンセパートを録り終えた。
配線、キュー出しは平澤監督がやるし、プレイは小林ひとりなのでヘッドフォンから出る音を聴いているだけ。池袋を歩きまわって疲れ過ぎた体にはそれだけのことがつらかった。床にしどけなく横座りになったり、ドアに額を押しつけてそれを支点にななめに立ったりした。片づけて帰宅1:30。
本日の成果:シンセパート終わり
無能の人
2002年3月20日●4:00寝9:00起。晴れ。水曜日だが今日は授業がなく合格お祝いパーティらしいので教室へは行かない。そばをゆでて食べた。
●午前中は無為。昼過ぎに床屋へ。さすがにもう緊張というほどの緊張はない。ただそれはあくまでもこの店に慣れただけだ。知らない床屋へ飛び込みで入れといわれたら別の、もっと過酷な罰ゲームに代えてもらうだろう。床屋のおばさんが首に巻いてくれたタオルはきつかった。柔道の締め技のようだった。もう少しで落ちるところだった。ここが我慢のしどころだと思ったから顔を赤くしてこらえた。鏡に猿が映っている。
●いったん帰って呼吸を整える。今度は戸塚へ。汲沢団地の桜は四分咲きといったところ。うす汚く見えた。西友の100円ショップに寄ってから川へ出た。明日に迫った「池袋サーチエンジン・システムクラッシュ・ツアー」の決まりとして参加者は各々のメールアドレスを書いた石を持参しなければならない。石を探すべく、まずは川原を探した。平澤監督邸と小林実家との間で川に降りてみたが川岸はコンクリートで整備されており石はない。別の川にしようとドリームランドを越えて藤沢市に入るところまで行ってみるがやはり川岸はコンクリートだ。途方に暮れた。
●帰り道で「まさかりが淵」という小さな滝に寄ってみたら猫の額ほどの川原があった。ほっとして手頃な石を探す。平日の夕方に川原で石を拾うような生き方。あの人は平日の夕方に川原で石を拾うような人だ。平日の夕方に川原で石を拾うようなまねをするな。英語のことわざか。帰宅16:30。
●夜、カップラーメンを食べたらスープがおいしかった。パスタを入れたらおいしいに違いないと思い、茶碗一杯分くらいのパスタをゆでた。お湯を切り、残ったラーメンスープで煮立ててスープスパにする。思った通りだ。エコライフをリサイクルした。
●午前中は無為。昼過ぎに床屋へ。さすがにもう緊張というほどの緊張はない。ただそれはあくまでもこの店に慣れただけだ。知らない床屋へ飛び込みで入れといわれたら別の、もっと過酷な罰ゲームに代えてもらうだろう。床屋のおばさんが首に巻いてくれたタオルはきつかった。柔道の締め技のようだった。もう少しで落ちるところだった。ここが我慢のしどころだと思ったから顔を赤くしてこらえた。鏡に猿が映っている。
●いったん帰って呼吸を整える。今度は戸塚へ。汲沢団地の桜は四分咲きといったところ。うす汚く見えた。西友の100円ショップに寄ってから川へ出た。明日に迫った「池袋サーチエンジン・システムクラッシュ・ツアー」の決まりとして参加者は各々のメールアドレスを書いた石を持参しなければならない。石を探すべく、まずは川原を探した。平澤監督邸と小林実家との間で川に降りてみたが川岸はコンクリートで整備されており石はない。別の川にしようとドリームランドを越えて藤沢市に入るところまで行ってみるがやはり川岸はコンクリートだ。途方に暮れた。
●帰り道で「まさかりが淵」という小さな滝に寄ってみたら猫の額ほどの川原があった。ほっとして手頃な石を探す。平日の夕方に川原で石を拾うような生き方。あの人は平日の夕方に川原で石を拾うような人だ。平日の夕方に川原で石を拾うようなまねをするな。英語のことわざか。帰宅16:30。
●夜、カップラーメンを食べたらスープがおいしかった。パスタを入れたらおいしいに違いないと思い、茶碗一杯分くらいのパスタをゆでた。お湯を切り、残ったラーメンスープで煮立ててスープスパにする。思った通りだ。エコライフをリサイクルした。
リモネン
2002年3月19日●7:30寝12:00起。晴れ。昨夜MDに落としたレコーディング途中のテイクを聴く。何度も何度も聴く。みんな同じ曲に思えてきた。古都の春、みたいな曲ばかりだ。まったかさんか。
●ひさしぶりにそばをゆでて食べた。揚げ玉があったから冷やしたぬきそばにした。いよかんを無理にふたつ食べて外側の皮を洗った。広口のびんに、いよかんの皮と日本酒を入れた。これを一週間寝かせたものを頭皮にかけたら髪がはえた、とテレビで見たのだ。番組ではみかんやオレンジを使っていたが、いよかんでもいいだろう。「リモネン」って成分がいいんですってよ奥さん。いよいよ必死である。
●掃除洗濯主婦業務略して主業。なんだか知らないがプロバイダが番号を変えたので116に電話する。なかなかつながらなかった。116につながらない苦情はどこに電話すればいいのか。やっとお姉さんが出てテレホーダイに登録してある番号を変更してもらった。別にしたくてしたことではない。これを雑用という。
●テレビとプレステをつけっぱなす。雑用をこなしながら立ち止まってはゲームをした。常になにかしながらなにかする落ち着かない一日。家から出なかったのはひさしぶりだ。ひきこもりたるもの、あまりふらふらと出歩くものではない。品がなくなる。
●冷やしたぬきがおいしかったので夜、再びそばをゆでた。化かされている。
●ひさしぶりにそばをゆでて食べた。揚げ玉があったから冷やしたぬきそばにした。いよかんを無理にふたつ食べて外側の皮を洗った。広口のびんに、いよかんの皮と日本酒を入れた。これを一週間寝かせたものを頭皮にかけたら髪がはえた、とテレビで見たのだ。番組ではみかんやオレンジを使っていたが、いよかんでもいいだろう。「リモネン」って成分がいいんですってよ奥さん。いよいよ必死である。
●掃除洗濯主婦業務略して主業。なんだか知らないがプロバイダが番号を変えたので116に電話する。なかなかつながらなかった。116につながらない苦情はどこに電話すればいいのか。やっとお姉さんが出てテレホーダイに登録してある番号を変更してもらった。別にしたくてしたことではない。これを雑用という。
●テレビとプレステをつけっぱなす。雑用をこなしながら立ち止まってはゲームをした。常になにかしながらなにかする落ち着かない一日。家から出なかったのはひさしぶりだ。ひきこもりたるもの、あまりふらふらと出歩くものではない。品がなくなる。
●冷やしたぬきがおいしかったので夜、再びそばをゆでた。化かされている。
浜省の書き方
2002年3月18日●6:00寝14:00起。晴れ。春の陽気に誘われてモンキーで散歩に出た。踊場のユニクロをのぞいてダイエー。長T。レジで気がつけば財布に穴があいている。どうりでいつもお金がない。ウェンディーズでブランチをしていると横に長蛇の列ができた。また「はっ得シール」だ。はっ得シールってなに。
●東口の店を見学。財布を買うためユニクロに戻る。穴があいた財布はこれもユニクロのもの。時を経て多少のマイナーチェンジはあるものの、色、形、値段とも同じものを買った。レジでお金を取り出しているこの財布は買おうとしているその財布と同じなのだ。変なの。気のないコンビニパトロールをして帰宅17:30。
●主婦業務略して主業。夜はレコーディング。楽器を持たずに出て行く私に弟が「ゴスペルチームになったの?」と聞いた。「そうだよ」と答えた。適当かよ。3時間、スタジオの中を歩きまわったレコーディングの細腕繁盛記はレ行で。
●チノとメールで「浜省」の書き方について語り合った。私は「浜反省」と書いて反を消していたがチノは「浜省略」と書いて略を消すという。あ、そっちの方がいいな。浜省を辞書登録することだけは避けたい。
2002年3月18日(月)22:00〜25:00 B2、B1スタジオ
「レコーディング5日目:ミックスダウン1」
タクマと平澤監督と私。てことはこれ、ストロベリートライアングルズ・ザか。ザか、って。
前回、仮ミックスを終えたテイクを2枚のMDに落とす。それが終わったら23:30になってしまった。ある曲のベースパート一部分にエフェクトをかける予定だったが時間がない。一時間延長を申し出たら次のバンドがここに入るという。やむなく隣のスタジオに引っ越し。
タクマがエフェクターをいじる。音が決まってそれで録音。聞き直してみる。ベースだけ聴いた時には確かにかかっていたエフェクトが全体を出したらまぎれてしまった。でも、ここにエフェクトをかけたことは事実だ。「音職人のこだわり」という領域に足を踏み入れた。私はなにもすることがないからただ聴いていたが、我知らずうろうろと歩きまわっていた。万歩計をつけておけばよかった。しまいには腰にきた。
1:00にあがって湘南ドライヴ。BGMは監督の大好きな松たか子。ぜんぶ同じ曲に聞こえた。古都の春、みたいな曲ばかりだ。「聴いて聴いて。このピアノ、本人が弾いてるんだよ」へえ。なんかこう、ぐっとこないエピソードをありがとう。タクマを降ろした帰り道にまた「この曲、本人が作曲したんだよ」へえ。
「もっと感動しろ」というから、しぶしぶ感動して見せた。「まじっすか。このピアノ、松さんすか。え、作曲も。ひゃあ。さすが多才な人は違いますねえ。ピアノは弾くわ、曲はこさえるわ、ほお骨は高いわでもう大変」帰宅2:00過ぎ。
本日の成果:ミックスダウン1完了。
●東口の店を見学。財布を買うためユニクロに戻る。穴があいた財布はこれもユニクロのもの。時を経て多少のマイナーチェンジはあるものの、色、形、値段とも同じものを買った。レジでお金を取り出しているこの財布は買おうとしているその財布と同じなのだ。変なの。気のないコンビニパトロールをして帰宅17:30。
●主婦業務略して主業。夜はレコーディング。楽器を持たずに出て行く私に弟が「ゴスペルチームになったの?」と聞いた。「そうだよ」と答えた。適当かよ。3時間、スタジオの中を歩きまわったレコーディングの細腕繁盛記はレ行で。
●チノとメールで「浜省」の書き方について語り合った。私は「浜反省」と書いて反を消していたがチノは「浜省略」と書いて略を消すという。あ、そっちの方がいいな。浜省を辞書登録することだけは避けたい。
2002年3月18日(月)22:00〜25:00 B2、B1スタジオ
「レコーディング5日目:ミックスダウン1」
タクマと平澤監督と私。てことはこれ、ストロベリートライアングルズ・ザか。ザか、って。
前回、仮ミックスを終えたテイクを2枚のMDに落とす。それが終わったら23:30になってしまった。ある曲のベースパート一部分にエフェクトをかける予定だったが時間がない。一時間延長を申し出たら次のバンドがここに入るという。やむなく隣のスタジオに引っ越し。
タクマがエフェクターをいじる。音が決まってそれで録音。聞き直してみる。ベースだけ聴いた時には確かにかかっていたエフェクトが全体を出したらまぎれてしまった。でも、ここにエフェクトをかけたことは事実だ。「音職人のこだわり」という領域に足を踏み入れた。私はなにもすることがないからただ聴いていたが、我知らずうろうろと歩きまわっていた。万歩計をつけておけばよかった。しまいには腰にきた。
1:00にあがって湘南ドライヴ。BGMは監督の大好きな松たか子。ぜんぶ同じ曲に聞こえた。古都の春、みたいな曲ばかりだ。「聴いて聴いて。このピアノ、本人が弾いてるんだよ」へえ。なんかこう、ぐっとこないエピソードをありがとう。タクマを降ろした帰り道にまた「この曲、本人が作曲したんだよ」へえ。
「もっと感動しろ」というから、しぶしぶ感動して見せた。「まじっすか。このピアノ、松さんすか。え、作曲も。ひゃあ。さすが多才な人は違いますねえ。ピアノは弾くわ、曲はこさえるわ、ほお骨は高いわでもう大変」帰宅2:00過ぎ。
本日の成果:ミックスダウン1完了。
鍋とカレー
2002年3月17日●5:00寝16:30起。そんなに寝るかと驚いた。晴れ。鍋メールが飛び交う中、掃除洗濯入浴ひげそりなど手際よく済ませる。
●葛野車で万騎が原。鍋将軍と天使をピックアップ。御台所は残念ながら風邪で自宅待機。矢部池へ向かう車中、春から小学生になる天使が恋の悩みを打ち明けた。「本当に好きな人とはうまくいかない」そういうもんだよ、恋って。「ずーっと彼ができなかったらどうしよう。私、ひとり暮らし、いや」20年後でいいよ、それ悩むの。
●もともと矢部池の今夜のメニューがカレーだった。そこへ鍋将軍のおなりで、鍋将軍は鍋を食べないではいられないから鍋とカレー。両立の難しそうなメニューだ。鍋の終わりに入れたうどんを食べる時に上からカレーをかけてみたら、このカレーうどんが絶品だった。うどんが架け橋となって鍋とカレーが結ばれた。
●天使、千晴、汐里は三姉妹のように遊んだ。矢部池の新しいマックを見せてもらう。常時接続の速さよ。遅くならないうちに帰る。葛野家から歩いて帰宅23:00前。
●レコーディング中の3rdデモのPRページは音楽誌の文体を真似してみたくて作ったものだった。不遜な感じに聞こえたら申しわけないが、わざとちょっと下手に書くのが楽しかった。それだのに今日、矢部池から「内容もよかった」とほめられて、うれしかった反面、面食らった。唐沢俊一さんのいい方を借りれば、ニューウエーヴとJポップはなにもシーソーの両端にあるわけではないのだからニューウエーヴを持ち上げるのにJポップをくさす必要はどこにもない。わかっていながら書いていておもしろかった。途中の「答えはNOだ」には我ながら笑った。なんて身勝手なやつだ。
●それはそうと3rdデモ、未知の方から早速予約メールをいただいた。ありがとうございます。いいものを作ります。日記までが広告ページになってしまった。
●葛野車で万騎が原。鍋将軍と天使をピックアップ。御台所は残念ながら風邪で自宅待機。矢部池へ向かう車中、春から小学生になる天使が恋の悩みを打ち明けた。「本当に好きな人とはうまくいかない」そういうもんだよ、恋って。「ずーっと彼ができなかったらどうしよう。私、ひとり暮らし、いや」20年後でいいよ、それ悩むの。
●もともと矢部池の今夜のメニューがカレーだった。そこへ鍋将軍のおなりで、鍋将軍は鍋を食べないではいられないから鍋とカレー。両立の難しそうなメニューだ。鍋の終わりに入れたうどんを食べる時に上からカレーをかけてみたら、このカレーうどんが絶品だった。うどんが架け橋となって鍋とカレーが結ばれた。
●天使、千晴、汐里は三姉妹のように遊んだ。矢部池の新しいマックを見せてもらう。常時接続の速さよ。遅くならないうちに帰る。葛野家から歩いて帰宅23:00前。
●レコーディング中の3rdデモのPRページは音楽誌の文体を真似してみたくて作ったものだった。不遜な感じに聞こえたら申しわけないが、わざとちょっと下手に書くのが楽しかった。それだのに今日、矢部池から「内容もよかった」とほめられて、うれしかった反面、面食らった。唐沢俊一さんのいい方を借りれば、ニューウエーヴとJポップはなにもシーソーの両端にあるわけではないのだからニューウエーヴを持ち上げるのにJポップをくさす必要はどこにもない。わかっていながら書いていておもしろかった。途中の「答えはNOだ」には我ながら笑った。なんて身勝手なやつだ。
●それはそうと3rdデモ、未知の方から早速予約メールをいただいた。ありがとうございます。いいものを作ります。日記までが広告ページになってしまった。
講演速記より
2002年3月16日●昨夜、スタジオに予約の電話をするも、いっぱいで入れず。快調だったレコーディング、ここへきて足踏み。5:00寝11:00起。そのまま目的を持って昼寝。14:30起。よく寝た。三行くらいの詩かなにかがモチーフになった夢を見ていた。Tシャツにプリントしたし、タペストリーにもしたがなんと書いてあったのだったか思い出せない。
●チノが描いてくれた絵のファイルサイズを落とすべくフォトショップ修行。夕方からは地図をながめたりゲームをしたり。ひさしぶりにのんびりと過ごした。
●「恋より大事なものはない」を生活信条としているが最近、バラエティ番組に人の恋心をもてあそぶような企画が増えており、見ていて大変おもしろい。若さとルックスより他に人に自慢できるところのない小僧どもと、若さとルックスより他に人に自慢できるところのない小娘たちが、恋の狂想曲を奏でよるわ。私も若さとルックス以外で人に自慢できることを早く身につけなければ。
●正味の話、笑顔がかわいいとか、そんなことで相手を選んでいるうちはまだまだ青い。同じ顔で選ぶなら笑顔よりも真顔のかわいい娘にするべきだ。結局、長時間見ることになるのは真顔である。真顔というか無表情。見られていることを意識していない時の顔。
●勘違いしたポジティヴくんは「彼女にはいつも笑顔でいてほしい。笑顔でいさせたい。おれにはそれができる。おれはそれができる男だ」などと、へそが茶を沸かすようなことを考えるかもしれないが、笑気ガスでも吸わせない限り人はそうそう笑っていられるものではない。長い付き合いの中、長い結婚生活の中でお互いの表情は失われて行く。こっちの甲斐性次第では、むしろ般若に近づく。見てきたのだから間違いない。その時の無表情、般若顔の美しい人をこそ選ぶべきではないのか。私はそれをいいたい。私はそれをみなさんに訴えたい。今日はそのことをお話ししたくて横浜からきました。あひると申します。
●チノが描いてくれた絵のファイルサイズを落とすべくフォトショップ修行。夕方からは地図をながめたりゲームをしたり。ひさしぶりにのんびりと過ごした。
●「恋より大事なものはない」を生活信条としているが最近、バラエティ番組に人の恋心をもてあそぶような企画が増えており、見ていて大変おもしろい。若さとルックスより他に人に自慢できるところのない小僧どもと、若さとルックスより他に人に自慢できるところのない小娘たちが、恋の狂想曲を奏でよるわ。私も若さとルックス以外で人に自慢できることを早く身につけなければ。
●正味の話、笑顔がかわいいとか、そんなことで相手を選んでいるうちはまだまだ青い。同じ顔で選ぶなら笑顔よりも真顔のかわいい娘にするべきだ。結局、長時間見ることになるのは真顔である。真顔というか無表情。見られていることを意識していない時の顔。
●勘違いしたポジティヴくんは「彼女にはいつも笑顔でいてほしい。笑顔でいさせたい。おれにはそれができる。おれはそれができる男だ」などと、へそが茶を沸かすようなことを考えるかもしれないが、笑気ガスでも吸わせない限り人はそうそう笑っていられるものではない。長い付き合いの中、長い結婚生活の中でお互いの表情は失われて行く。こっちの甲斐性次第では、むしろ般若に近づく。見てきたのだから間違いない。その時の無表情、般若顔の美しい人をこそ選ぶべきではないのか。私はそれをいいたい。私はそれをみなさんに訴えたい。今日はそのことをお話ししたくて横浜からきました。あひると申します。
無敵の王さま
2002年3月15日●2:30寝8:30起。雨模様。母と教室へ。午前中、掃除。お茶を飲みながらバレーボール部所属の聖・少女がくれたクッキーをつまむ。クッキーは歯のすきまを埋めてくれたが心のすきまは埋めてくれなかった。お昼は珍しく外へ出てパスタ。午後は晴天に強風。後で春一番だったと知った。
●金曜日は生徒が多いと聞いている。備えて教える側も母、私、雇いの先生、ここの卒業生で高校生のバイトくん二名、計五名の迎撃態勢だ。はじめはなにもしないで教室全体を見ていた。17:00に雇いの先生が帰ってからは採点に加わる。子供たちはひっきりなしにやってきた。てんてこまいときりきりまいを交互に舞った。
●水曜日にしかきたことがないので初めて見る顔も多い。またお友達が増えた。おなじみのあんまちゃんがパソコンでチェスをしているのを見ていたら彼女の戦法に驚かされた。王さまがどんどん前に出て行って相手の駒を根こそぎ奪い取ってしまう。チェスってこうやるのかと思った。
●夕食のグラタンを夢想する一年生・グラタンちゃんは目の前にバイトのお兄さんがふたりも座っているせいか、いつもより表情が固い。おもしろいから顔を見ていたら目が合った。算数に取り組んでいた彼女は手を交差させて小さなバツ印を作り、その手をちょんちょんと合わせながら、しかめた顔を左右に振って見せた。「無理っす」とでもいいたげなそのブロックサインが、かわいらしいやらおかしいやら。
●ひとり残って勉強していた中二の男子が20:30頃帰って行った。片づけもそこそこに退散する。帰宅21:30。くたくた。
●生徒がくる前に五年生の算数を予習していて覚えたこと。「0は偶数」初めて知った。人間、一生勉強だ。
●金曜日は生徒が多いと聞いている。備えて教える側も母、私、雇いの先生、ここの卒業生で高校生のバイトくん二名、計五名の迎撃態勢だ。はじめはなにもしないで教室全体を見ていた。17:00に雇いの先生が帰ってからは採点に加わる。子供たちはひっきりなしにやってきた。てんてこまいときりきりまいを交互に舞った。
●水曜日にしかきたことがないので初めて見る顔も多い。またお友達が増えた。おなじみのあんまちゃんがパソコンでチェスをしているのを見ていたら彼女の戦法に驚かされた。王さまがどんどん前に出て行って相手の駒を根こそぎ奪い取ってしまう。チェスってこうやるのかと思った。
●夕食のグラタンを夢想する一年生・グラタンちゃんは目の前にバイトのお兄さんがふたりも座っているせいか、いつもより表情が固い。おもしろいから顔を見ていたら目が合った。算数に取り組んでいた彼女は手を交差させて小さなバツ印を作り、その手をちょんちょんと合わせながら、しかめた顔を左右に振って見せた。「無理っす」とでもいいたげなそのブロックサインが、かわいらしいやらおかしいやら。
●ひとり残って勉強していた中二の男子が20:30頃帰って行った。片づけもそこそこに退散する。帰宅21:30。くたくた。
●生徒がくる前に五年生の算数を予習していて覚えたこと。「0は偶数」初めて知った。人間、一生勉強だ。
ツアーのリハーサル
2002年3月14日●4:00寝9:00起。晴れ。来週の今日はいよいよ池袋サーチエンジン・システムクラッシュ・ツアーだ。当日、集合場所の四谷にたどり着けなかったら外聞が悪い。田舎者だとばれてしまう。リハーサルをすることにした。四谷に行く練習である。
●行きがけに警察へ出頭、頼まれていた父の免許証を受け取る。バイクはスタジオにとめて横須賀線で東京。中央線で四谷。戸塚からちょうど一時間だった。これた。
●中央線で新宿へ出、山手線に乗り換えて池袋。ツアーの掲示板にいろいろ書き込みがあった中に「西武の屋上」に関する情報があった。うどん屋がうまい、ジュースの自動販売機が動物の声で鳴く、など池袋に詳しい方から教えてもらった。事実関係の確認に行く。エレベーターから屋上へ出た正面が讃岐うどんの店だった。
●ちょうどお昼どきで後から後から人が増えた。ここまできたらうどんを食べなければうそだと思ったので「たぬきうどん」を注文した。300円。メニューには「讃岐うどん」もある。たぬき、讃岐ともに人気メニューらしく注文を聞くおばさんはお客の発する一文字目に神経を集中していた。テーブルへ運んで食べてみると歯のないお年寄りでも楽に食べられそうというか、風邪ひいた時によさそうというか、これぜったい讃岐の人に怒られるというか、まあ300円。
●ジュースの自販機には前評判通りに動物のイラストが描かれている。当然、牛を選んだ。缶コーヒーを買ったら「もうもうもーう」と三つ鳴いてくれた。どんな顔で聞けばいいのかわからなかった。
●よく晴れたお昼どきに池袋西武の屋上でうどんを食べては牛を鳴かす。シュールな体験をした。池袋駅のまわりを少しだけ歩いて、あとは当日のお楽しみにして帰る。帰りは遠かった。戸塚の町をパトロールして帰宅16:00。わざわざ池袋までうどんを食べに行ったともいえる日。
●行きがけに警察へ出頭、頼まれていた父の免許証を受け取る。バイクはスタジオにとめて横須賀線で東京。中央線で四谷。戸塚からちょうど一時間だった。これた。
●中央線で新宿へ出、山手線に乗り換えて池袋。ツアーの掲示板にいろいろ書き込みがあった中に「西武の屋上」に関する情報があった。うどん屋がうまい、ジュースの自動販売機が動物の声で鳴く、など池袋に詳しい方から教えてもらった。事実関係の確認に行く。エレベーターから屋上へ出た正面が讃岐うどんの店だった。
●ちょうどお昼どきで後から後から人が増えた。ここまできたらうどんを食べなければうそだと思ったので「たぬきうどん」を注文した。300円。メニューには「讃岐うどん」もある。たぬき、讃岐ともに人気メニューらしく注文を聞くおばさんはお客の発する一文字目に神経を集中していた。テーブルへ運んで食べてみると歯のないお年寄りでも楽に食べられそうというか、風邪ひいた時によさそうというか、これぜったい讃岐の人に怒られるというか、まあ300円。
●ジュースの自販機には前評判通りに動物のイラストが描かれている。当然、牛を選んだ。缶コーヒーを買ったら「もうもうもーう」と三つ鳴いてくれた。どんな顔で聞けばいいのかわからなかった。
●よく晴れたお昼どきに池袋西武の屋上でうどんを食べては牛を鳴かす。シュールな体験をした。池袋駅のまわりを少しだけ歩いて、あとは当日のお楽しみにして帰る。帰りは遠かった。戸塚の町をパトロールして帰宅16:00。わざわざ池袋までうどんを食べに行ったともいえる日。
猿
2002年3月13日●2:30寝8:30起。晴れ。教室へ。午前中はカラーボックス組み立て、掃除。弁当後はストレッチやピッチングフォームの研究などして体を動かす。
●のどがいがいがするのでのどあめをなめた。ひらがなばっかりだ。弟にもすすめた。「のどあめ、やろか」「いらん」「『ノンシュガーのど飴・爽やかハニーレモン』やで」「ちょうだい」どこが気に入ったんや。なにが琴線にふれたんや。
●新聞を開くと折り込み広告にこの教室の生徒募集チラシが入っていた。8000部頼んだらしい。そのわりに反響ないな、といったそばから電話が鳴った。結局、今日一日で問い合わせの電話が3件。やはり業界でいわれる「チラシ3000枚で生徒ひとり」のジンクスは生きている。
●子供たちがきていつもの風景。二年生の男の子が母と私と弟の関係を知りたがった。親子だ兄弟だと公表していないから知らない子もいる。弟が説明してあげると「ぜんぜん知らなかったー」と得心が行った様子だ。続けて私に「ここにくる日以外はなにをしてるの?」なにしてるんだろうねー。にこにこ。にこにこ。
●仲良しの一年生の女の子は私に電気あんまをしかけてくるので今後「あんまちゃん」と呼びたいが、この子はこの子で私のことを「猿」と呼び始めた。「消しゴム落っこちた。猿、取って」「しょうがねえな。はいよ。誰が猿やねん」目の覚めるようなノリツッコミをお見舞いしてやった。
●生徒が帰った後、おなかがすいたのでお菓子をつまんだ。このお菓子はバレーボール部所属の聖・少女がこの塾をやめるあいさつにきた時にくれたものだと聞かされた。おなかはいっぱいにならなかったが、胸がいっぱいになった。片づけて帰宅20:30。
●のどがいがいがするのでのどあめをなめた。ひらがなばっかりだ。弟にもすすめた。「のどあめ、やろか」「いらん」「『ノンシュガーのど飴・爽やかハニーレモン』やで」「ちょうだい」どこが気に入ったんや。なにが琴線にふれたんや。
●新聞を開くと折り込み広告にこの教室の生徒募集チラシが入っていた。8000部頼んだらしい。そのわりに反響ないな、といったそばから電話が鳴った。結局、今日一日で問い合わせの電話が3件。やはり業界でいわれる「チラシ3000枚で生徒ひとり」のジンクスは生きている。
●子供たちがきていつもの風景。二年生の男の子が母と私と弟の関係を知りたがった。親子だ兄弟だと公表していないから知らない子もいる。弟が説明してあげると「ぜんぜん知らなかったー」と得心が行った様子だ。続けて私に「ここにくる日以外はなにをしてるの?」なにしてるんだろうねー。にこにこ。にこにこ。
●仲良しの一年生の女の子は私に電気あんまをしかけてくるので今後「あんまちゃん」と呼びたいが、この子はこの子で私のことを「猿」と呼び始めた。「消しゴム落っこちた。猿、取って」「しょうがねえな。はいよ。誰が猿やねん」目の覚めるようなノリツッコミをお見舞いしてやった。
●生徒が帰った後、おなかがすいたのでお菓子をつまんだ。このお菓子はバレーボール部所属の聖・少女がこの塾をやめるあいさつにきた時にくれたものだと聞かされた。おなかはいっぱいにならなかったが、胸がいっぱいになった。片づけて帰宅20:30。
ストレッチ
2002年3月12日●おととい、チノにイラストを発注したら完成品が昨日届いた。ものすごくクオリティの高いイラストがものすごい速さで届いた。びっくりした。驚いた。びっくりしながら驚いた。絵師としてのチノを甘く見ていた。その絵はレコーディング中のデモトラックス紹介ページで使う。お楽しみに。
●そんなものが届いたおかげでページ作りがはかどる。寝そこなった。12:00寝16:30起。晴れ。ひたすらページ作りの続き。暗くなって主婦業務略して主業。
●体が固まっているのをほぐすべくストレッチをする。続いてあの例の、真ん中あたりを持って両端をぶるぶるさせる棒を居間から持ってきてぶるぶるぶるぶるした。ぶるぶるぶるぶるさせること自体は別に難しくないのだが、なにしろ疲れるのですぐに止まってしまう。これではいけない、とまたぶるぶるぶるぶるした。小一時間に渡ってぶるぶるぶるぶるしてみると肩が少し楽になった気がする。これなら毎日でもぶるぶるぶるぶるしたい。ぶるぶるぶるぶるしながら思ったことは、ってぶるぶるぶるぶるが書きたいだけじゃん。
●ぶるぶるぶるぶるさせる棒、略してぶるぶるぶる棒の欠点は掃除ができないことだった。ここで座右の銘が生きてくる。「クイックルワイパーは掃除もできる」だ。
●チノの新しいサイトがオープンの運びとなった。あひる日記の文字数の少なさに合点がいかないあなたにはチノの日記をおすすめしたい。チノ新サイト「あひるとチノの報復書簡」へはアナマニア「LINKS」ページから。
●そんなものが届いたおかげでページ作りがはかどる。寝そこなった。12:00寝16:30起。晴れ。ひたすらページ作りの続き。暗くなって主婦業務略して主業。
●体が固まっているのをほぐすべくストレッチをする。続いてあの例の、真ん中あたりを持って両端をぶるぶるさせる棒を居間から持ってきてぶるぶるぶるぶるした。ぶるぶるぶるぶるさせること自体は別に難しくないのだが、なにしろ疲れるのですぐに止まってしまう。これではいけない、とまたぶるぶるぶるぶるした。小一時間に渡ってぶるぶるぶるぶるしてみると肩が少し楽になった気がする。これなら毎日でもぶるぶるぶるぶるしたい。ぶるぶるぶるぶるしながら思ったことは、ってぶるぶるぶるぶるが書きたいだけじゃん。
●ぶるぶるぶるぶるさせる棒、略してぶるぶるぶる棒の欠点は掃除ができないことだった。ここで座右の銘が生きてくる。「クイックルワイパーは掃除もできる」だ。
●チノの新しいサイトがオープンの運びとなった。あひる日記の文字数の少なさに合点がいかないあなたにはチノの日記をおすすめしたい。チノ新サイト「あひるとチノの報復書簡」へはアナマニア「LINKS」ページから。
損得勘定
2002年3月11日●6:00寝14:00起。晴れ。よく寝た。冷蔵庫を開けたら飲むヨーグルトがあったので一本もらって飲む。花粉症にはヨーグルトがいいと聞いた。ただし花粉症ではない。
●携帯電話でアナマニアの掲示板を見、書き込みをする。結局メールと通話はau機で、ウェブアクセスはJ機で、と使い分けることにした。それぞれの長所を生かす使い方だ。一台で済ませたい人にはドコモ機をおすすめする。
●掃除洗濯主婦業務略して主業。コンビニパトロールでカップラーメンを。帰って食べてスタジオだ。一見、地味に思えるレコーディングの舞台裏はもっと地味。レ行へ。
●スタジオへの行きがけに寄ったコンビニのバイトさんがきれいな娘さんだった。別に声をかけるでもなし、ただ買った品物を袋に入れてくれるのを見ていただけだが、得したと思った。
●消防署の脇を通った時にふと見ると消防団員さんが着替えをしている。ズボンをたくし上げたところだった。腰のあたりをもぞもぞして、続いてジッパーを上げるしぐさを見た時に初めて気づいたがその人は非常にスタイルのいい女性だった。え、じゃあ、あと何秒か早かったらズボンをたくし上げる前が見られたってことですか。損したと思った。
「レコーディング4日目:仮ミックス1」
2002年3月11日(月)22:00〜24:00 B1スタジオ
あのう、間違ってたらすみません、タクマさんですよね。おおー、ひさしぶりー。というほどでもないか。
今日は録音はなし。今までに録ったドラムベースギターパートのバランスをとってひとつのトラックに、厳密にいえばステレオだからふたつのトラックにまとめる作業。ここで決めた音量バランスはもう変えることができない。エンジニアが最もカリカリする場面だ。そんな大事な日に限ってスタジオが二時間しか使えない。今日はアタリをつけるだけにしましょう、仮ミックスということで、と決めた。
「猿モンキー」ベースがいい音。いいフレージング。当初はベースパートにエフェクターをかけて音色を変えようと思っていたがやめた。生(き)で行く。
「家系図」ギターのコードカッティングが冴え渡る曲。いい方を変えればうるさい曲。
「秘密の花」ドラムが前に出ている。曲の持つシャッフル感を露骨に出しているのはドラムパートだけなのでこれでよし。
「ユリイカ」タクマが「これ、好きな人は大好きでしょうけど嫌いな人は」といった。そうだね。嫌いな人にはなにが楽しいのかわかんないだろうね。
平澤監督が「聴いて」といった時だけ耳をそばだてる。あとは監督がケーブルのジャックをさしたり抜いたり、ぱたぱたと働くのを見ていた。仮にMDに落としているのだろうと思い込んでいたが監督はハードディスク内でピンポンをしていた。え、これ本番だったの、という感覚を味わう。このままでよければこれで行くとのこと。
タクマを送って湘南ドライヴ。早春の海岸線を走るのは気分がよかった。帰宅1:30。
●携帯電話でアナマニアの掲示板を見、書き込みをする。結局メールと通話はau機で、ウェブアクセスはJ機で、と使い分けることにした。それぞれの長所を生かす使い方だ。一台で済ませたい人にはドコモ機をおすすめする。
●掃除洗濯主婦業務略して主業。コンビニパトロールでカップラーメンを。帰って食べてスタジオだ。一見、地味に思えるレコーディングの舞台裏はもっと地味。レ行へ。
●スタジオへの行きがけに寄ったコンビニのバイトさんがきれいな娘さんだった。別に声をかけるでもなし、ただ買った品物を袋に入れてくれるのを見ていただけだが、得したと思った。
●消防署の脇を通った時にふと見ると消防団員さんが着替えをしている。ズボンをたくし上げたところだった。腰のあたりをもぞもぞして、続いてジッパーを上げるしぐさを見た時に初めて気づいたがその人は非常にスタイルのいい女性だった。え、じゃあ、あと何秒か早かったらズボンをたくし上げる前が見られたってことですか。損したと思った。
「レコーディング4日目:仮ミックス1」
2002年3月11日(月)22:00〜24:00 B1スタジオ
あのう、間違ってたらすみません、タクマさんですよね。おおー、ひさしぶりー。というほどでもないか。
今日は録音はなし。今までに録ったドラムベースギターパートのバランスをとってひとつのトラックに、厳密にいえばステレオだからふたつのトラックにまとめる作業。ここで決めた音量バランスはもう変えることができない。エンジニアが最もカリカリする場面だ。そんな大事な日に限ってスタジオが二時間しか使えない。今日はアタリをつけるだけにしましょう、仮ミックスということで、と決めた。
「猿モンキー」ベースがいい音。いいフレージング。当初はベースパートにエフェクターをかけて音色を変えようと思っていたがやめた。生(き)で行く。
「家系図」ギターのコードカッティングが冴え渡る曲。いい方を変えればうるさい曲。
「秘密の花」ドラムが前に出ている。曲の持つシャッフル感を露骨に出しているのはドラムパートだけなのでこれでよし。
「ユリイカ」タクマが「これ、好きな人は大好きでしょうけど嫌いな人は」といった。そうだね。嫌いな人にはなにが楽しいのかわかんないだろうね。
平澤監督が「聴いて」といった時だけ耳をそばだてる。あとは監督がケーブルのジャックをさしたり抜いたり、ぱたぱたと働くのを見ていた。仮にMDに落としているのだろうと思い込んでいたが監督はハードディスク内でピンポンをしていた。え、これ本番だったの、という感覚を味わう。このままでよければこれで行くとのこと。
タクマを送って湘南ドライヴ。早春の海岸線を走るのは気分がよかった。帰宅1:30。